米Googleは27日、ベータ提供中の動画検索サービス「Google Video」において、ユーザーが投稿した動画を視聴できるサービスを開始した。
Googleでは、ユーザーが自分で作成し、著作権を保有している動画をGoogleのサーバーにアップロードできるようにし、将来的には著作権者がそこから売上を得ることができるようなサービスを計画している。今回、これら投稿ビデオの中から無料で視聴できるものをGoogle Videoの中に含めた。
さらに興味深いことに、Googleは今回のサービスのために新しい動画再生ソフト「Google Video Viewer」を開発した。同社のエンジニアがオープンソースプロジェクト「Videolan」のソースコードに基づいて改良を加えたもので、Internet Explorer 5.0以上またはFirefox 1.0以上で動作する。他のメディア再生ソフトと競合することがないように設計されているという。現時点ではWindows版しか提供していないが、近いうちにMacintosh版も用意する予定だ。また、Videolanへの改良部分をGoogle Codeを通じて公開している。
Google Videoで公開されている映像を視聴するには、Google Video Viewerをあらかじめインストールしておく必要がある。その上でGoogle Videoを使って検索を行なうと、視聴できる動画に矢印が表示されるので、そこをクリックすると自動的に再生を開始する。
現時点で提供されるコンテンツはすべて英語のものだが、このサービスが比較的早く実際に開始されたことは興味深い。Googleは先週、独自の新しい決済システムを開発していることを正式に認めている。Google Videoが安い価格で動画を視聴できるサービスを計画していることから、明らかにこの決済システムと何らかの関連があると推測できるだろう。ただし、有料視聴サービスの提供時期に関しては現在のところ明らかにされていない。
関連情報
■URL
Google Video(英文)
http://video.google.com/
■関連記事
・ 「Google Video」で一般からの映像コンテンツのアップロード受付を開始(2005/04/14)
・ 米GoogleのCEOが「新しい決済サービス」の計画の存在を認める(2005/06/23)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/06/28 14:10
- ページの先頭へ-
|