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ALSI、ブラウザ不問のURLフィルタリングソフトを夏休み限定無償提供


 アルプスシステムインテグレーション(ALSI)は、7月21日から9月20日まで、家庭向けURLフィルタリングソフト「InterSafe Personal」の無償提供を実施する。同社サイトからダウンロードできる。

 InterSafe Personalは、有害なWebサイトの閲覧に制限をかけられるURLフィルタリングソフト。PCの通信層を監視する仕組みのため、Webブラウザの種類によらず一様の規制が行なえる点が特徴で、Internet ExploreやNetscape、Mozilla、Operaなどをサポートする。

 通常版の価格はパッケージ版が6,090円、ダウンロード版が4,410円で、1年間利用できる。無償版を利用するユーザーに対しては、製品版購入者と同様のサポートを提供する。導入方法や設定方法などを電話やメールで質問することが可能となっている。

 フィルタリング機能としては、「子ども」「未成年」「成人」など、あらかじめ設定されたフィルタリングルールを適用できる。また、71カテゴリから閲覧可能なジャンルを指定したり、閲覧を許可して書き込みだけを規制するなどの詳細設定モードも備える。

 フィルタリングのデータベースはALSI側のサーバーで一括管理され、常に最新のリストによる規制が可能だ。「データベースに圧縮をかけており、HDD容量やメモリ消費量が最小限に抑えられている」(ALSI)ため、PCに負担がかからないという。


ALSIパッケージソリューション部セキュリティマーケティング課の杉本浩信課長
 今回、無償提供を行なう背景について、同社パッケージソリューション部セキュリティマーケティング課の杉本浩信課長は、「政府が6月30日に発表した『インターネット上の違法・有害情報対策』や、今年10月に施行される『東京都青少年保護に関する育成条例』を受けて、(2004年にも実施しているが)無償提供を行なうことにした」と説明する。

 政府による「インターネット上の違法・有害情報対策」とは、フィルタリングソフトの普及促進や、ISPによる自主規制の支援などを行なうもの。一方、東京都による条例は、ISPにフィルタリングソフトを提供するよう努力義務を課したり、青少年が適正にインターネットを利用するために、保護者側に努力義務を課すというものだ。

 続けて杉本氏は、2004年にネットスターとマクロミルが行なったフィルタリングソフトに関する調査を挙げ、フィルタリング普及の実態について解説した。フィルタリングの必要性を感じている利用者は80%に上るものの、実際に導入しているユーザーは13%に止まるという。杉本氏は「保護者の多くがフィルタリングの必要性を認識しながらも、非常に低い利用状況にある」と現状を指摘した。

 フィルタリングの普及を阻害する要因については、「親にとっても不自由になりそうだから」が59.4%で最多。以下は、「違うブラウザを使うと回避できてしまうから」が32.2%、「フィルタリング結果に誤りがあるから」が29.4%と続いた。

 この結果に対して杉本氏は、「フィルタリングソフトの機能に対する誤解や不信感が見られる」とコメント。InterSafe Personalでは、「フィルタリング設定を行なわないことも可能で、親の自由なインターネット利用が阻害されることはない。また、ブラウザを変更するとフィルタリングが無効になるということについても、InterSafe Personalではブラウザを問わずにフィルタリングを行なえる。今回の無償提供により、フィルタリングソフトへの理解を深めてもらいたい」と訴えた。


フィルタリング普及の実態 フィルタリング普及を阻害する要因

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.alsi.co.jp/news/sisps_050714.html
  ダウンロード申込みサイト
  http://www.alsi.co.jp/news/ispscp2005.htm

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( 増田 覚 )
2005/07/14 15:28

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