総務省は、九州通信ネットワーク(QTNet)の「0AB~J」番号を利用したIP電話サービス「BBIQ光電話」において、一部地域で119番の緊急通報が利用できない状態でサービス提供していたとして、再発防止のため7月15日付で行政指導を行なった。
BBIQ光電話は、QTNetが運営する光ファイバ接続サービス「BBIQ」向けのIP電話サービス。119番の緊急通報が利用できなかった問題は、6月13日から27日にかけて熊本県菊池郡で発生していた。QTNetによれば、同地域はBBIQ光電話と消防機関との接続が未対応でBBIQ光電話のサービスエリア外だったが、オペレーターのチェックミスにより他の電話サービスからの切り替えを受け付けてしまったため、問題が発生したとしている。なお、同社では16日付で同問題を確認後、対象ユーザー1件に対して説明と代替え通信手段に関する相談を行なったという。
「0AB~J」番号を利用する電話サービスは、緊急通報が利用できることが指定要件として「電気通信番号規則別表第二の5の項」に規定されている。このため総務省では、緊急通報が利用できない状態でサービスを提供していたのは「電気通信事業法第50条第1項」に違反するとして、7月15日付で文書による厳重注意を行なうなど、再発防止のために行政指導を実施した。
なお、同様の問題はKDDIの「メタルプラス電話」、NTT東日本の「ひかり電話」でも発生しており、いずれも総務省により行政指導が行なわれている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/050715_4.html
関連記事:BBIQ、「0AB~J」番号を利用したIP電話サービス「BBIQ光電話」[Broadband Watch]
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/8475.html
■関連記事
・ 「メタルプラス電話」で119番ができない問題でKDDIに行政指導(2005/06/28)
・ 総務省、NTT東の「ひかり電話」で緊急通報できない問題で行政指導(2005/06/22)
( 村松健至 )
2005/07/15 16:44
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