NTT東西は、携帯電話の番号ポータビリティ(MNP:Mobile Number Portability)に関連する接続料の追加に伴って、総務省に接続約款変更の認可申請を行なった。
携帯電話の番号ポータビリティは、携帯電話会社を変更しても従来使っていた電話番号をそのまま使用できるようにするもの。携帯電話事業者を含む関係者間で開催された「携帯電話の番号ポータビリティ導入検討会」では、固定網と携帯電話網を結ぶ接続方式を「転送方式」とするか、「リダイレクション方式」とするか、事業者間の個別協議で決定されることになった。
今回追加申請された接続料は、NTT東西の通信網を「リダイレクション方式」に対応させるための網改造料となる。接続料の適用は2007年2月を予定している。
なお、「転送方式」とは、発信元から移転元へルーティングし、移転元事業者が移転先情報を元に移転先に転送するというもの。一方の「リダイレクション方式」とは、発信元から移転元へルーティングし、移転元が移転先情報をデータベースに照会、その結果を発信事業者に通知して発信元から移転先に直接繋ぐ方式となる。
番号ポータビリティは、当初2006年にも提供されるとされてきた。今回の発表によって、事実上、「リダイレクション方式」による番号ポータビリティは2007年2月まで実現できないことになる。この件についてNTT東日本は「今回の発表は、あくまで我々がリダイレクション方式を提供できる時期の目安。導入するためのハードルが低い転送方式をまず採用し、2007年からリダイレクション方式にすることも可能だ」としている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(NTT東日本)
http://www.ntt-east.co.jp/release/0510/051018a.html
ニュースリリース(NTT西日本)
http://www.ntt-west.co.jp/news/0510/051018a.html
■関連記事
・ 情報通信審議会、固定網の番号ポータビリティに向け改正省令案を答申(2005/08/29)
・ 総務省、今後の電話番号のあり方に関する研究会の報告書を公表(2005/08/10)
( 津田啓夢 )
2005/10/18 19:46
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