宇宙航空研究開発機構(JAXA)は15日、陸域観測技術衛星「ALOS(Advanced Land Observing Satellite)」プロジェクトに関連して、産業界と連携・協力した広報キャンペーンを実施すると発表した。ポータルサイト「goo」を運営するNTTレゾナントもこれに参画する。
ALOSは、地図作成や地域観測、災害状況把握、資源探査などへの貢献が期待されている衛星。当初は今年8月に種子島宇宙センターからH-IIAロケットで打ち上げられる計画だったが延期された。早ければ年内にも打ち上げられるという。今回の広報キャンペーンは、宇宙開発を通じた環境保全などの社会貢献活動についての理解や啓発を目的として展開するもので、電通や株式会社SPACE FILMSなどが協力する。
NTTレゾナントでは、具体的な時期は未定だが、goo内にオフィシャルサイトを開設し、「環境 goo」や「goo キッズ」を通じてALOSのプロジェクトやロケットの打ち上げを紹介する。また、ALOSの取得した衛星写真などの地球観測データを「goo 地図」で活用することも予定している。
米国では、Googleが米航空宇宙局(NASA)から画像提供を受け、月面地図を検索するサービス「Google Moon」を7月に開始。さらに9月にはGoogleとNASAが研究・開発分野において協業することを発表している。
このような背景もあり、NTTレゾナントでは「宇宙開発とインターネットのポータルサイトはこれまで接点がなかったが、いろいろな場面で協業の可能性が見えてきた」として、ALOSのキャンペーンに参画することにした。「国産の宇宙航空技術分野の発展や、環境保全の大切さを伝える活動に貢献していく」としている。
関連情報
■URL
JAXAのニュースリリース
http://www.jaxa.jp/press/2005/11/20051115_alos-camp_j.html
陸域観測技術衛星「ALOS」
http://www.jaxa.jp/missions/projects/sat/eos/alos/index_j.html
goo
http://www.goo.ne.jp/
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( 永沢 茂 )
2005/11/15 18:35
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