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スパイウェア対策ソフトの効果測定を標準化、ベンダーらが業界団体設立


 McAfee、Symantec、トレンドマイクロ、ICSA Labs、Thomson CyberSecurity Labsの5社は30日、スパイウェア対策ソフトの効果を適切に測定するためのテスト手法などを策定する標準化団体を設立したと発表した。専用サイト「Spywaretesting.org」も開設した。

 スパイウェアはインターネットの重大な脅威とみなされており、多くのスパイウェア対策ソフトが発売されている。しかし、こうしたソフトの効果をテストしたり、その結果をもとに商品を推薦する際に、サンプリング方法やテスト手法が公開されることはまれだ。そのため、別々のスパイウェア対策ソフトを同じ基準で比較できず、消費者が自分の環境に最も適したスパイウェア対策ソフトを選べなくなっている。

 例えば、トロイの木馬のような極めて危険なスパイウェアとCookieのような比較的危険性の少ない、あるいは危険と考えられないようなファイルをどのように取り扱うかという事実認識の違いによって、検出されるスパイウェアの数は異なる。また、実際にスパイウェア対策ソフトをインストールしてテストするPCとして、購入したばかりのPCと長年使っているPCとでは検出されるスパイウェアの数は当然異なるだろう。

 今回設立した業界団体では、サードパーティがスパイウェア対策ソフトを評価する際の標準的なテスト手順やサンプリング手法を標準化することによって、消費者が適切にスパイウェア対策ソフトを選べるような環境づくりを目指す。結集した5社はすでにスパイウェアの撲滅を目指す活動「Anti-Spyware Coalition(ASC)」に積極的に関与している。ASCの定義を用い、ASCと密接に協力しながら活動していくことになる。


関連情報

URL
  Spywaretesting.org(英文)
  http://www.spywaretesting.org/
  トレンドマイクロのニュースリリース
  http://www.trendmicro.com/jp/about/news/pr/archive/2006/news060131.htm

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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/01/31 13:47

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