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「Google Base」に決済機能追加、ショッピングサイトに“変貌”


 米Googleは24日、ベータ版として提供しているデータ登録・検索サービス「Google Base」に決済機能を追加したと発表した。決済機能はGoogle Baseのごく一部のユーザーに提供され始めた段階だとしている。

 Google Baseは、料理のレシピからたんぱく質のデータベースや店の在庫リストに至るまで、データの形をとるものであれば自由に登録できるサービスだ。Googleは、Google Baseにデータをアップロードしやすくするためにさまざまなテンプレートを用意しているが、その中にはオンラインショッピング業者が在庫状況データをバルクアップロード(まとめて一度ににアップロードすること)ための方法なども記されており、当初からGoogle Baseを商業目的に利用することが認められていた。今回提供される決済機能によって、Google Baseに掲載されているアイテムをクレジットカードで購入することができるようになるため、Google Baseが一種のショッピングサイトの様を呈してきた。

 Google Baseがまだ公式に発表される前にスクリーンショットなどが流出した際に、この新サービスが“クラシファイド(三行広告)”サイトではないかという噂があった。実際には、より幅広いデータを扱うサイトだったわけだが、決済機能が追加されたことにより、Google Baseはクラシファイドサイトよりも便利な方法で不要品などを販売することができそうだ。

 例えば、家庭の不要品を表計算ソフトなどでリストにし、画像とともにGoogle Baseにアップロードすれば、場合によってはオークションサイトに出品するよりも手軽に販売できるようになるかもしれない。また、オンラインショップにとっては広告を出稿して自分のネットショップに顧客を誘導するよりも、Google Baseに店の在庫情報をアップロードして直接商品を購入してもらう方が安上がりになると判断するかもしれない。このようにGoogle Baseの決済機能追加は、Googleの広告ビジネスを補完すると同時に、オークションサイトやクラシファイドサイト、ショッピングサイトなどにも影響を与えそうだ。

 Googleが決済サービスを提供することに関しても、これまでさまざまな噂が流れていた。これについてGoogle公式ブログでは、同社はすでに実質的に決済機能を提供してきたことを指摘している。例えば過去4年間にわたって広告主はGoogleに広告料を入金し、GoogleはAdSense利用者に支払うことにより、実質的に資金を仲介してきたという。また、最近では「Google Video」で映像コンテンツの販売を行ない、それ以前には「Google Earth」のライセンス販売、「Google Store」のGoogleグッズ販売で決済機能を提供してきたとしている。

 今回、Google Baseに決済機能を追加したことになったわけだが、今後の予定については「Googleのユーザーと広告主のニーズを満たす決済サービスを構築し続けていきたい」とコメントするにとどまっている。


関連情報

URL
  Google Base公式ブログの該当記事(英文)
  http://googlebase.blogspot.com/2006/02/buying-on-google-base.html
  Google公式ブログの該当記事(英文)
  http://googleblog.blogspot.com/2006/02/update-on-payments_24.html

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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/02/27 12:28

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