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米Microsoftは2月28日、同社としては初となるクラシファイド(三行広告、案内広告)サイト「Windows Live Expo」の公開ベータテストを米国内限定で開始したと発表した。Windows Liveの他のサービスと連携したり、ソーシャルネットワーク的な機能を用意するなど、他のクラシファイドサイトとは一線を画している。
Windows Live Expoに掲載されるすべての告知文は米国の郵便番号であるZIPコードによってタグ付けされており、利用者は特定の地域の告知文だけを検索できる。これにより最小で半径25マイル以内、最大では米国全体を対象に検索が可能だ。また、検索結果は衛星画像・地域検索サービスの「Windows Live Local」と統合されているため、告知文に掲載されている場所を即座に衛星画像で確認できる。例えば、週末に開かれるガレージセールが具体的にどの場所で行なわれるのかを把握する場合などに役立つ。
もう1つ重要な機能は、Windows Live ExpoがMSN Messengerのコンタクトリストやメールアドレスのグループなどに限定して告知文を表示できることだ。これによって自分が信頼している相手とのみ取引を行なえるほか、MSN Messengerで連絡をとって取引を成立させることもできる。
さらにWindows Live Expoに告知文を掲載する利用者の安全を確保するため、取引でやりとりされるメッセージはすべてWindows Live Expoが用意する匿名受信箱に届く。これによって個人のメールアドレスが公開されずに済み、迷惑メールやフィッシング攻撃などを避けられる。
Windows Live Expoがこうした一連の機能を採用することになったきっかけは、Microsoftが数年にわたって行なってきた社内のマーケットプレイスの観察結果だという。そこで従業員の行動を分析した結果、「信頼と便利さが取引を成立させるためのカギとなる要因」であることが判明したと、Windows Live ExpoプロダクトユニットマネージャーのGarry Wiseman氏は述べている。
MicrosoftはWindows Live Expoを同社従業員や一部の大学などに限定したクローズドベータテストとして提供してきたが、今回、米国全体を対象とした公開ベータテストに踏み切った。なお、このサービスは国際的に展開されるWindows Live戦略の1つであるが、他のWindows Liveサービスのように世界各国で展開される予定があるのかどうかは不明だ。
関連情報
■URL
Windows Live Expo
http://expo.live.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2006/feb06/02-28WinLiveExpo06PR.mspx
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/03/01 14:02
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