米WebSideStoryの欧州支社は19日、ドイツのインターネットユーザーの約3分の1がInternet Explorer(IE)以外のブラウザを使用しており、4分の1以上がFirefoxを使用しているとの最新調査結果を発表した。これらの数字は、同時に調査が行なわれた欧州各国や米国と比較しても極めて突出した数字となっている。
2006年6月に行なわれた調査で、ドイツにおけるFirefoxのシェアは26.80%、フランスでは14.89%、イタリアでは12.46%、スペインでは9.86%、英国では8.82%だった。
Safari、Opera、Netscapeのシェアを合計したその他のブラウザのシェアを見てみると、ドイツは8.16%と突出して多く、次いでフランスの2.84%、イタリアの2.78%と続いた。米国では3.45%だった。
いずれの数字を見ても、ドイツではIE以外のブラウザ利用者が他の国に比べて圧倒的に多いことがわかる。ドイツにおけるIEのシェアは65.04%にとどまった。他の国では8割を超えていることが普通である。
この調査結果についてWebSideStoryのアナリストであるGeoff Johnston氏は「理由はわからないが、ドイツ人はブラウザのこととなるとMicrosoft以外の選択肢をいつも喜んで受け入れるように見える。1990年代後半にドイツではいつも、Netscapeに非常に人気があった。Firefoxはヨーロッパのいくつかの国で米国よりも強い足場があるように見える。これら増加分のほとんどは、Microsoftの犠牲の上に成り立っているようだ」とコメントした。
なお、先週オランダのWeb調査会社のOneStat.comが発表した調査結果でも、ドイツにおけるFirefoxのシェアは39%を超えていた。WebSideStoryの調査結果と数字は異なるものの、突出してFirefoxのシェアが高いことを示していた。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.websidestory.com/company/news-events/press-releases/view-release.html?id=346
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/07/20 12:08
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