経済産業省は27日、個人を装ってインターネットオークションに参加している販売業者のオークションIDを公表した。「Yahoo!オークション」および「楽天フリマオークション」の15件のIDが公表された。
経済産業省は7月3日、インターネットオークションにおいて、特定商取引法第11条の遵守状況を監視し、違反する販売業者のオークションIDを公表すると発表していた。特定商取引法第11条とは、インターネットオークションに参加する事業者に対して、商品の概要や引き渡し事項、出品者の連絡先などを明記する「表示義務」を課したもの。個人の場合、同法の表示義務が課さないことから、事業者が個人を装って海賊版商品を大量に出品するケースなどが報告されていた。
こうした状況を改善するため、経済産業省では1月30日、特定商取引法が定める「事業者」に該当するケースを明確化するガイドラインを策定。このガイドラインでは、インターネットオークションで扱われるすべてのカテゴリ・商品において、過去1カ月に合計200点以上または一時点に100点以上の商品を新規出品する場合は、販売業者に該当するとしている。
これまで経済産業省は、「Yahoo!オークション」「楽天フリマオークション」「ビッダーズ」の3つのオークションを監視。今回公表した違反事業者のオークションIDは15件で、内訳としては、Yahoo!オークションが「recycle_aqua」「nekoniyan」「ms_azabu」「m3_pc2005」「BAF63224」「redlollipop34」「twobeer22」「a2339390450m」「poti13debu」「select3484」「fukaidenki」「denden1950jp」「digital_side」「slingerland2007」の14件、楽天フリマオークションでは「418018(kouji44)」の1件。ビッダーズは該当者がいなかった。
関連情報
■URL
ニュースリリース(PDF)
http://www.meti.go.jp/press/20060727001/press-release.pdf
■関連記事
・ 経産省、個人装いオークションに出品する違反事業者のIDを公表へ(2006/07/04)
・ 経産省、ネットオークションにおける「事業者」の判断基準を明確化(2006/02/01)
( 増田 覚 )
2006/07/28 19:56
- ページの先頭へ-
|