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77%の従業員が職場から私的ネット利用、大企業では利用ポリシー策定が進む


職場でのネット利用についてのポリシー策定の有無。大企業ほどポリシーが策定される傾向にある
 ネットスターは10日、「職場でのインターネット利用実態調査」の結果を発表した。職場でのインターネット利用については、大企業では利用ポリシーの策定が進んでいるが中小企業では対策が遅れており、77%の従業員は職場からインターネットの私的利用を行なっているという。

 ネットスターでは、2004年6月から職場でのインターネット利用実態に関する調査を実施しており、今回が第4回となる。今回の調査は7月7日~8日に、職場でPCを利用しているユーザーを対象にWebアンケート形式で実施。有効回答数は515件。

 職場でのインターネットアクセスについてポリシー(ルール)があるかという質問には、「ある」とした回答が59.0%に達し、2004年6月調査の38.6%と比べてポリシーの策定が進んでいる。企業の規模別では、従業員1,000人以上の企業に勤務する人では82.6%がポリシーを定めていると答えているが、30人~100人未満の企業では38.9%、30人未満の企業では20.8%にとどまっており、中小企業ほどルール策定が進んでいない。

 職場のPCから私用目的でインターネットを利用しているかという質問には、76.9%が「利用する」と回答している。企業の規模別に見ると、やはり中小企業ほど私的利用の割合は高いが、従業員1,000人以上の企業に勤務する人でも70.5%が私的利用をすると回答しており、全体的に私的利用の割合は高い。

 私的利用の頻度は「ほぼ毎日」という回答が69.7%で大半を占める。私的利用の目的については、「プライベートな調べもの」(84.6%)、「仕事中の気分転換として」(52.8%)、「Webメールの利用」(48.0%)、「銀行振り込みなどのネットバンキング」(35.9%)などが多い。

 私的利用に対する意識としては、「仕事をきちんとしていれば、問題ないと思う」が55.9%と大半を占めており、「あまりいいことだとは思わない」が31.8%、「してはいけないと思う」が13.6%。この結果から、ネットスターでは従業員によるネットの私的利用を抑制するためには、まず従業員の意識の見直しが重要だとしている。


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URL
  ニュースリリース
  http://www.netstar-inc.com/press/press060810.html

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( 三柳英樹 )
2006/08/10 18:46

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