日本航空インターナショナル(JAL)と全日本空輸(ANA)は22日、それぞれ国際線の一部で提供している機内インターネット接続サービスについて、12月29日の出発便をもって終了すると発表した。サービスの提供元であるConnexion by Boeingが事業を中止することに伴うもの。
Connexion by Boeingは、衛星を利用した航空機や船舶向けのインターネット接続サービスで、米Boeingが2000年に構想を発表した。2003年1月に独Lufthansaが導入し、翌2004年5月からは商用サービス「FlyNet」として本格的に提供を開始。日本では、同年6月からLufthansaのミュンヘン-成田線でサービスが提供されている。さらに国内の航空会社としては、ANAが2004年11月から、JALが同年12月から提供している。
しかし2006年6月になってBoeingは、市場が期待したほど拡大しなかったことなどを理由に事業の見直しを検討していることを公表。さらに8月には、段階的にサービスを終了すると発表した。
なお、JALとANAでは、Connexion by Boeingを提供している路線において、10月3日の出発便からサービス終了までの期間、機内インターネット接続サービスを無料で提供する。
関連情報
■URL
JALのニュースリリース
http://www.jal.co.jp/inflight/inter/topics/cbb.html
ANAのニュースリリース
http://www.ana.co.jp/topics/notice060914/index.html
関連記事:ボーイング、航空機内にインターネット接続環境
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2000/0428/boeing.htm
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( 永沢 茂 )
2006/09/22 19:44
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