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A9.com
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米Amazon.comの子会社でサーチエンジン事業を展開する米A9.comは9月29日、A9サーチエンジンのデザインを大幅に変更した。また、ツールバーを廃止するなど、A9が展開してきた事業の見直しもあわせて発表されている。
A9のトップページは、シンプルなデザインに変更された。「live.com」や「Amazon」「Wikipedia」など、検索グループの中のチェックボックスを入れ、検索語を入力するだけですぐに検索を始められるようになった。
検索グループは、デフォルトでは「エンターテイメント」「リファレンス」「ニュース」「amazon.com」「イメージ」などとなっているが、さらに詳しく大量の検索グループの中から選ぶこともできる。
今回のリニューアルで最も興味深い機能は「連続スクロール」機能だ。普通、サーチエンジンの検索結果ページにおける表示は10件あるいは100件などとあらかじめ決められていて、「次へ」などのリンクをクリックして次の画面に進む。しかしA9は変わった。この連続スクロール機能の導入によって検索結果の下の方にスクロールしていくと、自動的に次の検索結果が読み込まれるため、一度もクリックすることなく最後の検索結果まで見ることができるのだ。
このようなA9のリニューアルと同時に、A9が提供してきたサービスの大幅なリストラも発表された。まず、A9利用者にAmazon.comの特別割引を提供する「A9 Instant Reward Program」が廃止され、「A9 Toolbar」と、それに伴って利用されてきた検索履歴、ブックマーク、ダイアリー機能などのパーソナライズドサービスが廃止される。さらに「A9 Maps」や「A9 Yellow Pages」、地図と連動して街頭の写真を連続して表示する「BlockView」も廃止された。
A9のパーソナライズサービスでブックマークやダイアリーを利用していたユーザーは、すべてのデータが「Amazon Media Library」に保存されており、そこから自分のデータをダウンロードすることができると説明されている。また、A9 Toolbarもアンインストールすることが推奨されている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://a9.com/-/company/whatsNew.jsp
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/10/02 12:20
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