いよいよ休暇シーズンが始まったが、この時期はメールのトラフィックが増加する時期でもあり、この傾向は迷惑メールでも同様であることが、MessageLabsの調査結果により明らかになった。
同調査は、迷惑メール、ウイルス、フィッシングメールに関して毎月行なわれているもの。11月の調査よれば、迷惑メール率が74.0%と、前月比1.1%増で、2005年以来最高を記録した。MessageLabsの迷惑メール率は、実際の比率よりも低いものとなる調査方法を採用しているが、一定の傾向は反映するという。いずれにせよ、この2年間で最高レベルの迷惑メールが発信されていることになる。
これに対して、ウイルスは137.5通につき1通で、前月比0.27%減。フィッシングメールは200通に1通で、前月比0.03%減だった。
MessageLabsのレポートによれば、Microsoftはこのような迷惑メール撲滅に向けて法的手段をとっており、11月には欧州・中東地域において、MSNやHotmailのユーザー名やパスワードなどの情報を盗もうとした人に対して97件の訴訟を提起した。また、刑事告訴や告発も行なっており、トルコで50件、ドイツで28件、フランスで11件起訴されているという。さらに他の法的手段も行なわれており、アラブ首長国連邦、イタリア、モロッコ、オランダ、英国で措置が講じられているとしている。
クリスマスシーズンの本番を迎える12月は、迷惑メールのほか、フィッシングメールも増加すると予測されており警戒が必要だ。
関連情報
■URL
調査結果(英文)
http://www.messagelabs.com/publishedcontent/publish/...
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( Gana Hiyoshi )
2006/12/04 14:59
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