NTT西日本は5日、同社鹿児島支店と宮崎支店が持つ顧客情報3,140件、および電話番号約21万件が、P2Pファイル共有ソフト「Winny」のネットワーク上に流出したことを明らかにした。社員が、個人所有のPCに業務データを保存・作業していたところ、Winnyを通じてウイルスに感染したことが原因。
流出した情報は、氏名、住所、電話番号、工事に関する連絡先など3,140件で、そのうち個人が2,511件、法人が629件となっている。また、電話番号など(氏名や住所は含まない)も約21万件流出している。現在のところ、流出した情報が不正使用された事実は確認していないという。
NTT西日本によると、同社南九州の営業部社員が、2004年11月と2005年6月に業務データを自宅へ持ち帰り、個人所有のPCに保存・作業していたところ、2006年9月、社員の家族が当該PCにWinnyをインストール。それがウイルスに感染した。PCは家族で共用していたという。
NTT西日本では、以前から業務関連情報の社外への持ち出し禁止などの情報管理を行なっていた。今回の件により、あらためて社員宅のPCに顧客情報が保存されていないかを確認するとともに、今後は、社内業務端末から外部記録媒体への出力を制御する仕組みを構築するとしている。
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■URL
ニュースリリース
http://www.ntt-west.co.jp/news/0612/061205a.html
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( 野津 誠 )
2006/12/05 15:40
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