インターネットイニシアティブ(IIJ)は、12月6日よりドリームボートのP2P配信技術「SkeedCast(スキードキャスト)」を利用した映像コンテンツの配信実験を開始する。利用は無料。
SkeedCastは、P2P型ファイル共有ソフト「Winny」の作者である金子勇氏が開発に参画したコンテンツ配信システム。P2P技術をベースとしているために回線やサーバーといったインフラコストが削減できるほか、Windows Media DRMによる著作権管理も可能だという。
配信実験は12月6日13時から19日18時までの期間限定で行なわれる。実験の参加に人数制限などはないが、専用ソフト「SkeedReciever」のインストールが必要。コンテンツはNHKエンタープライズから提供を受け、「美しき日本」「プロジェクトX」「未来への遺産」の3番組6本を配信する。
コンテンツのファイル形式はWMVで、Windows Media DRMによる著作権管理も実施。配信実験期間中であれば、ダウンロードから72時間は何度でも再生でき、期間終了後もライセンスを再度取得すれば視聴できる。ファイルのコピーやポータブルプレーヤーへの転送には対応していない。
ビットレートはコンテンツごと異なり、「未来への遺産」は1.5Mbps、「プロジェクトX」は5Mbpsで、どちらも画像サイズは640×480ピクセル。「美しき日本」は960×540ピクセル・3Mbps、1,280×720ピクセル・8Mbps、1,920×1,080ピクセル・8Mbpsの3種類が用意されている。
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■URL
ニュースリリース
http://www.iij.ad.jp/news/pressrelease/2006/1205.html
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( 甲斐祐樹 )
2006/12/05 17:35
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