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NASAとGoogleが正式提携、NASAの膨大なデータをインターネットに


 米航空宇宙局(NASA)のNASAエイムズリサーチセンターと米Googleは18日、NASAが民間企業と提携して共同作業を行なうための「Space Act Agreement」をGoogleとの間で正式に締結したと発表した。

 これには双方のチームが大規模データ管理、超分散コンピューティング、ヒューマンインターフェイスなどの困難な問題を解決するために共同研究を行なうことが含まれている。NASAとGoogleは2005年9月に提携することを発表しており、1年あまりで研究内容と正式契約が固まったことになる。

 今後、さまざまな研究が検討されているが、共同作業の第一歩としてGoogleとエイムズリサーチセンターはNASAが持つ有用な情報をインターネット上で提供することに集中する。内容としては、リアルタイムに天気を可視化して天気予報を行なうこと、月と火星の高解像度3D地図作成、国際宇宙ステーションとスペースシャトルのリアルタイム追跡が挙げられている。

 最近NASAとGoogleのチームが会合し、双方の組織が直面しているコンピュータサイエンス上の問題について話し合いを持った。将来的には双方が共同研究を行ない、NASAが持つデータをGoogle Earthに組み込むこと、人とコンピュータの相互作用をユーザースタディと認知モデルによって研究すること、Googleのサービスを使用して科学データの検索を行なうことなどが挙げられている。

 NASAが持つ問題意識について、エイムズリサーチセンターの戦略ビジネス開発部長であるChris C.Kemp氏は「NASAは我々の惑星と宇宙に関して人類の歴史上の他のどんな組織よりも多くの情報を収集し生成してきた。これらの情報はすべての人に役立てるために収集されてきており、また多くのものがパブリックドメインにあるにもかかわらず、ほとんどの情報は散らされてしまい、エキスパートでない人がアクセスして理解することが難しくなっている」と述べ、Googleとの提携の意義を強調した。

 NASAとGoogleは今後の作業について、共同研究、製品、設備、教育、ミッションの詳細を詰めている。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.nasa.gov/home/hqnews/2006/dec/HQ_06371_Ames_Google.html

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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/12/19 11:44

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