ファイル交換ソフト「Winny」などを通じて、自衛隊の内部情報が隊員の私物PCから流出している問題を受け、防衛省は19日、すべての業務用PC約15万台に暗号化ソフトを導入するなどの再発防止策をまとめた。これにより、USBメモリなどの外部記憶媒体を使って業務用PCからデータを持ち出しても、私物PC上では利用できなくなる。
 
  防衛省(当時は防衛庁)では2006年2月、Winnyを使用していた隊員の私物PCから、海上自衛隊の護衛艦の情報を含む機密情報が流出したことを受け、私物PCからファイル交換ソフトを削除させるなどの再発防止策を発表していた。
 
  しかし、2006年11月、イラクにおける米軍の人員配置などに関する情報が、航空自衛隊那覇基地に所属する隊員の私物PCからWinnyを通じて流出。2月にまとめた再発防止策が十分に遵守されていないことから、今回改めて再発防止策を発表した。業務用PCに暗号化ソフトを導入してデータの持ち出しを不可能にすることで、情報流出を防ぐことが狙いだ。
  関連情報
 
 
■URL 
  防衛省・自衛隊 
  http://www.mod.go.jp/
 
 
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( 増田 覚 )
 
2007/01/22 13:06
 
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