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中国のネット人口は1億3,700万人に。普及率は10%を突破


 中国ネットワークインフォメーションセンター(CNNIC)は23日、中国のインターネット普及状況をまとめた「第19次中国互換網発展状況統計報告」を発表した。


ネット人口1億3,700万人。ブロードバンド利用も9,000万人を越える

 2006年末時点のインターネットユーザー数は1億3,700万人(誤差5%以内)で、半年前に行なった前回調査より1,500万人増加した。 中国の人口比では10.5%で、初めて10%以上を記録した。

 利用している回線種別(重複あり)は、ブロードバンドが9,070万人と半年前の前回調査に比べ1,370万人、と前回に引き続き大きく数字を伸ばし、昨年の同時期と比べると実に2,640万人も増加した。ちなみに、中国にも光回線はあるらしいが、ブロードバンド回線といえば、ほぼすべてがADSLと考えてよいだろう。

 接続環境では、アナログモデム利用は前回より850万人と大きく減少し、3,900万人に。主に企業向けの専用線サービスに関しても、150万人減の2,710万人となり、前回と同様に減少傾向が続いている。 今回の調査より、WAPなどを利用した携帯電話によるインターネット接続もカウントしており、その利用者数は1,700万人となった。

 インターネットに接続しているPCの数は5,940万台で、前回調査から490万台増加した。内訳は、アナログモデム接続が190万台減の1,820万台、専用線接続が35万台減の590万台だったのに対し、ブロードバンドが715万台増の3,530万台となった。接続台数からも、ブロードバンド接続の利用者が急増していることがみてとれる。インターネット利用者のPCの95.8%がデスクトップPC、18.5%がノートPCを利用している。

 海外バックボーンの総容量は前年同期比88.6%増の256,696Mbpsと増強が続いているが、ユーザー数や接続台数の増加も著しいことからか、中国に滞在していると以前から変わらず日本のページ閲覧が快適といえるほどの速度で閲覧できない状態であると感じる。


人口の多くを占める農民の利用はごく少数

 1億3,700万人の中国のネット利用者を職業別で見ると、「学生」(32.3%)と「会社員」(29.7%)が多数を占め、以下「フリーランス」(9.6%)、「地方公務員」(8.6%)、「無職」(7.2%)と続いた。中国の人口比で半数以上を占め、所得の少ない「農民」(0.4%)の利用はごく僅かであった。

 また地域別で見ても、中国全体での普及率が10.5%と1割を越えたのに対し、農村部の普及率は人口のわずか3.1%に止まっている。一方、都市部では人口に対する普及率は20.2%となっており、大都市のみに限定すれば、北京での普及率は30.4%、上海での普及率は28.7%で、普及率が他地域に比べ高いことがわかる。地域ごとにインターネット普及率にかなりの格差があるのが現状だ。

 利用する年齢層は、若年層、青年層が最も多く、中年以上だと利用者が激減するのは前回調査時からほぼ変わらず。

 1人当たりの1週間の平均インターネット利用時間は過去最高の16.9時間となった。男女別でみると、男性が18.6時間、女性が14.8時間となり、年齢別でみると、18〜30歳は20時間強、30歳以上は15時間強、18歳以下は7時間となった。


携帯電話でのインターネット環境はまだ整備中の段階か

 携帯電話によるインターネット利用者は、年齢別では「18歳以下」(16.9%)、「18〜24歳」(41.7%)、「25〜30歳」(24.6%)と30歳以下が8割超を占める。PCによるインターネットよりもさらに若年層に利用者が集中していることがわかる。

 また、携帯電話によるインターネットの利用者に対して、その目的を尋ねた(複数回答)ところ、「メール」(72.2%)がとびぬけて多く、以下「ブラウジング」(30.9%)、「携帯電話用コンテンツのダウンロード」(19.4%)、「チャット」(15.5%)と続いた。

 現在の携帯電話を使用したインターネットの問題(複数回答)については、「費用が高い」(86.4%)、「速度が遅い」(33.4%)、「WAP対応のページが少ない(23.4%)」、「ページが開かないサイトがある」(21.1%)、「接続が不安定」(20.2%)と続いた。

 一方で携帯電話でインターネットを利用しない人々に対し、その原因を尋ねた(複数回答)ところ、「費用が高い」(69.6%)、「速度が遅い」(41.0%)、「携帯電話からのインターネットは不便」(39.7%)、「得られる情報が少なすぎる」(27.2%)となった。携帯電話によるインターネットの利用は、まだまだこれからのようだ。

 PCからと携帯電話から、両方のインターネット利用者を含めた、全体のインターネット利用目的(複数回答)では、「メール」(56.1%)、「ニュース閲覧」(53.5%)、「情報検索」(51.5%)が多かったが、いずれも前回より10ポイント近く低下。他の回答についても、前回ポイントの高かったものについてはポイントが低下し、逆にポイントが低かったものについてはポイントが上がる傾向が見られた。

 具体的には、「オンラインショッピング」(13.3%)や、「オンラインチケット予約」(8.6%)、「ブログ」(25.3%)など、(中国では)新しいさまざまなサービスを、多くの中国のインターネット利用者が利用し始め、用途が多様化していることが伺える。

 そのほか、今回のレポートでは、中国Webページについての、各地域毎の総数や、更新頻度の傾向、総容量などの統計結果もあわせて発表している。


関連情報

URL
  ニュースリリース(中文)
  http://www.cnnic.com.cn/html/Dir/2007/01/22/4395.htm
  第19次中国互換網発展状況統計報告(中文、PDF)
  http://www.cnnic.com.cn/uploadfiles/pdf/2007/1/23/113114.pdf

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( 山谷剛史 )
2007/01/24 19:33

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