マイクロソフトは9日、5月のセキュリティ更新プログラム(修正パッチ)7件を公開した。最大深刻度は7件とも4段階で最も高い“緊急”。Internet Explorer(IE)の累積的修正やOffice関連の修正などが含まれており、マイクロソフトでは早急に修正パッチを適用するよう推奨している。
「MS07-027」は、IE関連の5件の脆弱性を修正する累積的修正パッチ。影響を受けるソフトウェアはIE7/6/5で、Windows Vista用のIE7も影響を受ける。5件の脆弱性とも、悪用された場合に任意のプログラムを実行させられる危険がある。
「MS07-023」「MS07-024」「MS07-025」の3件は、Office関連の修正パッチ。MS07-023はExcel関連の3件の脆弱性を修正する。影響を受けるソフトウェアはOffice 2007/2003/XP/2000。MS07-024はWord関連の3件の脆弱性を修正する。影響を受けるソフトウェアはOffice 2003/XP/2000およびMicrosoft Works Suite 2006/2005/2004。MS07-025はExcelやFrontPageなどに含まれる描画オブジェクトの脆弱性を修正する。影響を受けるソフトウェアはOffice 2007/2003/XP/2000。
また、MS07-023、MS07-024、MS07-025は3件とも、Mac OS用の「Office 2004 for Mac」にも影響があるため、Mac OS用の修正パッチ「Microsoft Office 2004 for Mac 11.3.5 更新プログラム」が別途公開されている。
「MS07-029」は、Windows DNSのRPCインターフェイスに関する修正パッチ。影響を受けるソフトウェアはWindows Server 2003およびWindows 2000 Server。この脆弱性については、既に脆弱性を悪用する攻撃が発生しているとして、マイクロソフトがセキュリティアドバイザリを公開していた。
このほか、CAPICOMおよびBizTalkサーバー関連の修正パッチ「MS07-028」、メールサーバーのExchangeに関する修正パッチ「MS07-026」がそれぞれ公開されている。
関連情報
■URL
2007年5月のセキュリティ情報
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms07-may.mspx
Microsoft Office 2004 for Mac 11.3.5 更新プログラム
http://www.microsoft.com/japan/mac/download/office2004/office04_1135.mspx
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( 三柳英樹 )
2007/05/09 12:36
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