米調査会社のeMarketerは4日、2007年末までに米国におけるインターネットの広告支出がラジオを抜き去るだろうとの予測を発表した。
それによると、2006年にはインターネット広告支出が169億ドルだったのに対して、ラジオ広告支出が201億ドルと上回っていた。これが2007年にはインターネット広告支出が217億ドルに対して、ラジオが204億ドルと逆転すると予測している。
しかし調査を行なったeMarketerでは、ラジオにはまだ可能性があると考えている。ラジオ広告支出の伸び率は2006年から2007年にかけて1.5%であり、それほど大きくはないが、それでも2006年から2011年までの間には合計で25億ドルの伸びを記録すると見ている。これにはラジオ局Webサイトや、インターネットラジオ内で放送される音声広告、衛星ラジオ、高品質ラジオ、Podcasting、携帯デバイスなどが寄与すると考えている。
これについて調査を担当したeMarketerのシニアアナリストであるBen Macklin氏は、「広告主たちはWebを支持することによってラジオを放棄すべきではなく、むしろ2つを組み合わせることによってそれぞれの独自の特性を活用すべきである」とコメントしている。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.emarketer.com/Article.aspx?1005337
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/09/05 12:02
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