KDDIは25日、中部電力の100%子会社の中部テレコミュニケーション(CTC)について、発行済み株式の80.5%を中部電力から取得し、KDDIの子会社化すると発表した。取得予定日は4月1日で、取得金額は379億3,200万円。
CTCは、FTTHサービス「コミュファ光」などの通信事業を中部地方で展開している。KDDIと中部電力では、両社の資源を活用して協調することで、中部地区においてより強固な通信事業基盤を形成できるといった認識で一致したとして、中部電力がCTCの株式をKDDIに譲渡することで合意に達したと説明。KDDIがCTCの発行済み株式の80.5%を379億3,200万円で取得し、子会社化する。
また、CTCを一般市場向けの通信事業分野に特化させるため、現在CTCが行なっている中部電力向けの事業(電気事業用通信線路関連事業)については、会社分割により中部電力に承継させる。
KDDIではこれにより、顧客基盤・インフラなどCTCが築いてきた事業基盤を活かし、中部地区における通信事業のさらなる展開を図ることができると考えていると説明。また、中部電力ではCTCの発展により、通信事業の分野でも引き続き地域に貢献できるとしている。
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■URL
ニュースリリース
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2008/0125/index.html
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( 三柳英樹 )
2008/01/25 17:39
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