テレビアニメの静止画像を利用してウイルスを作成した大阪府の大学院生(24歳)が24日、著作権法違反の容疑で逮捕されたことを受け、大学院生が在籍している大阪電気通信大学が同日、コメントを発表した。「情報倫理教育を重視し実践していた本学としては、誠に残念でなりません」とお詫びし、今後も情報倫理教育を強化するとしている。
学内から逮捕者が出たことについて、学長の元場俊雄氏は「世間の皆様をはじめ、関係各方面の方々、および在学生、保護者、卒業生の皆様に深くお詫び申し上げます」と謝罪。大学院生の容疑の詳細は把握できていないとしたが、早急に事実確認し、適切な処分を行なうとしている。
この大学院生は、テレビアニメ「CLANNAD(クラナド)」の静止画像を利用し、いわゆる「原田ウイルス」の亜種と見られるウイルスを作成していた。京都府警生活経済課ハイテク犯罪対策室と五条署では、大学院生が原田ウイルスにアニメの静止画像を利用し、権利者に無断でファイル交換ソフト「Winny」を通じて送信できる状態にしたことに対し、著作権(公衆送信権)を侵害したとして逮捕した。
関連情報
■URL
大学院生の逮捕について
http://www.osakac.ac.jp/oecu/news/diary.cgi?no=234
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( 増田 覚 )
2008/01/25 17:44
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