アッカ・ネットワークスは29日、イー・アクセスからの株主提案に対する取締役会の考え方を明らかにし、現取締役の退任を求めるイー・アクセスの提案に対しては反対することを表明した。
アッカでは、今後の事業戦略として、都市部を中心とした広域な無線LANアクセス網の展開や、2.5GHz帯ブロードバンドアクセスやHSDPAを利用するMVNO事業、既存ADSL事業および光アクセス事業の企業向け販売強化、個人向け低価格高速ADSLサービスなどの展開を通じて、株主と顧客の利益最大化を図っていくと説明。具体的な事業展開については、2月14日に2007年通期決算と併せて説明するとしている。
その上で、イー・アクセスの株主提案については、取締役交代について提案であり、企業価値向上の実現に向けた具体的方策については示されていないとして、提案については反対すると表明。ただし、今後イー・アクセスから事業面で企業価値向上を図る具体的提案があれば検討するとしている。
アッカでは、株主総会における取締役の候補者の選定については、こうした点を踏まえて、株主価値の最大化を第一義として、指名委員会での審議を経て取締役会で正式に決定するとしている。
イー・アクセスは、1月11日時点でアッカの13.10%の株式を保有する筆頭株主となっており、1月16日にはアッカの現取締役3人の退任と、イー・アクセスの4人を新たに取締役として専任することを求める株主提案を行なっている。
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■URL
ニュースリリース(PDF)
http://www.acca.ne.jp/ir/info/080129.pdf
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( 三柳英樹 )
2008/01/29 18:30
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