米調査会社のForresterは19日、2012年にはダウンロード音楽の売上がCDの売上を超えるとの調査予測を発表した。
Forresterは、2011年には米国で販売される音楽の売上の半分はダウンロード音楽になると予測。今後5年間でダウンロード音楽の売上は年率23%で増加していき、2012年は48億ドルになる一方、CDの売上は38億ドルにまで減少すると予測している。
デジタル音楽が増加していく理由をForresterは3つ挙げている。1つめはMP3プレーヤーの増加だ。現在、MP3プレーヤーのストレージの平均使用容量は57%であり、ユーザーが容量いっぱいまで使用していないことが判明している。それでいて、多くのMP3プレーヤーは、既に1台以上保有している世帯で購入されている。今後ともこの傾向が続くと同社は予測している。
2つめに、DRMフリー音楽の普及を挙げる。すでに四大レコードレーベルがDRMフリー音楽配信を始めており、今後、Amazon.comやiTunesだけでなく、他のメジャーな音楽販売サイトでも採用されるとみている。
さらに3つめとして、DRMフリー音楽の普及により、SNSのプロフィールページから友人たちが直接楽曲を購入できるような環境が整うとも予測している。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.forrester.com/ER/Press/Release/0,1769,1200,00.html
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/02/20 12:20
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