Yahoo!オークションで詐欺被害を受けた全国の被害者780人が、ヤフーに対して総額1億5,800万円の損害賠償を求めていた集団訴訟の判決が28日、名古屋地方裁判所であった。判決では、ヤフーは詐欺防止に向けた注意喚起を十分に行なっていたとして、原告側の請求を棄却した。
この訴訟は、Yahoo!オークションで詐欺被害を受けた全国の被害者からなる原告団が、2005年3月にヤフーに対して損害賠償を求めて名古屋地裁に提訴したもの。原告団ではさらに被害者を募集して第3次訴訟までを起こし、計780人が総額約1億5,800万円の損害賠償をヤフーに対して求めていた。
原告側は、ヤフーには瑕疵のないシステムを提供する義務があるにも関わらず、これを怠っていたと主張。これに対してヤフー側は、取引の場を提供しているに過ぎず、詐欺防止に向けた注意喚起も行なっていたと主張していた。
判決では、ヤフー側は詐欺防止に向けた注意喚起を十分に行なっており、賠償責任は無いとして、原告側の請求を棄却した。ヤフー広報部では、「判決はこれまでヤフーが行なってきた対策が、裁判所に認められた結果だと思う」とコメントした。
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■URL
集団訴訟原告団のサイト
http://web-sos.info/
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( 三柳英樹 )
2008/03/28 15:40
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