米Amazon.comの子会社で、クラウドコンピューティングを含む各種Webサービスを提供しているAmazon Web Service LLCは17日、有料サポートサービスを提供すると発表した。
この有料サービスは「AWS Premium Support」と呼ばれており、ストレージサービスの「Amazon S3」、クラウドコンピューティングサービスの「Amazon EC2」、データベースサービスの「Amazon SQS」の3つのサービスに対して提供される。
有料サポートには、シルバーとゴールドの2種類が提供される。シルバーサポートでは、営業日中のテクニカルサポートを提供する。返答までの時間は、深刻なトラブルが発生した場合には4営業時間以内、それほど深刻でない問題の場合には2営業日以内だという。料金は、月額100ドルあるいは利用しているAmazon Web Serviceの各種サービス利用料1ドルあたり0.10ドルのどちらか多い方となっている。
ゴールドプランでは、24時間の電話サポートが提供される。返答までの時間は、緊急の場合には1時間以内。料金は、月額400ドルあるいはAmazon Web Service各種サービスの利用額に応じて1ドルあたり0.10~0.20ドルのどちらが多い方となっている。
有料サポートだけでなく、今回新たにAmazon Web Serviceの現在状況を確認できる「Service Health Dashboard」が表示されるようになった。このページでは、サービスの運営状況が「緑」「黄」「赤」で表示され、トラブルか発生しているかどうかを誰でも容易に確認できる。このページの内容はRSSフィードでも配信される。
Amazon Web Serviceは、コストや利用しやすさから、最近Webサービスを提供するベンチャー企業に多く利用されている。その中にはスタートアップ企業だけでなく、多くのユーザーを有する大規模なサービスも含まれている。しかし最近、大規模な障害が何回か発生し、こうしたWebサービスに大きな影響を与え、サポート体制の強化が求められていた。
また、最近では米GoogleがAmazon Web Serviceと似たクラウドコンピューティング/ストレージサービス「Google App Engine」を開始し、Amazonと競合するサービスとなっている。
関連情報
■URL
AWS Premium Support(英文)
http://aws.amazon.com/premiumsupport
ニュースリリース(英文)
http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtml?c=176060&p=NewsArticle&id=1131228
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/04/18 12:30
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