米Googleは12日、ラジオCM事業から撤退すると発表した。これに伴い、最大で40人の人員削減が見込まれるという。
Googleは2006年に「Google Audio Ads」と「Google Radio Automation」サービスを開始。より的確なラジオCMを全米各地域のラジオ局に配信し、CMの売買を効率化するシステムを提供していた。しかし結果として、見込んでいたほどのインパクトを与えることができなかったとしている。
GoogleはラジオCM事業から撤退する一方で、インターネットのストリーミングラジオ分野に資源を集中することを発表した。今後、ラジオCMのために開発した技術などを用いて、ストリーミングラジオ向けに的確な広告を配信するためのソリューションを開発していく。
なお、ラジオCMからは撤退するものの、テレビCM事業には引き続き投資していくことも明らかにした。
Googleは、「Google Audio Ads」を5月31日に終了。「Google Radio Automation」事業に関しては譲渡先を探し、できるだけ利用者に影響が出ないよう、パートナー企業と協力していくとしている。
景気後退局面に入ったことから、Googleは既存ビジネスの見直し作業を進めており、すでに「Google Notebook」「Google Catalog」などいくつかのサービス閉鎖を発表している。1月には新聞広告事業からも撤退を発表しており、今回のラジオCM事業の撤退がそれに続くこととなった。
関連情報
■URL
Google Traditional Media公式ブログの該当記事(英文)
http://google-tmads.blogspot.com/2009/02/google-exits-radio-but-will-explore.html
■関連記事
・ 米Google、ラジオCM「Google Audio Ads」を6月中に全米で開始(2007/06/05)
・ 米Google、新聞広告サービス「Print Ads」から撤退(2009/01/21)
・ 米Google、「Google Video」のアップロード機能など6サービスを終了(2009/01/15)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/02/13 13:45
- ページの先頭へ-
|