MMD研究所は、携帯電話のフィルタリングに関するアンケート調査の結果を公表した。
アンケートは、3月6日~9日にかけて、8社11サイトの携帯電話向けサイトにおいて行われた。回答は男性14.7%、女性85.3%、18歳未満が35.7%、18歳以上が64.3%の合計8619人から得られた。
携帯電話会社が提供しているフィルタリングサービスの認知度は、フィルタリングの対象となる18歳未満では82.5%が認知しており、「聞いたことがない」は0.9%と少なかった。18歳以上では61%と認知度は下がるが、全く知らない利用者は1.7%とこちらもわずかとなった。
18歳未満の利用者の携帯電話のうち、全体の61.2%が両親名義の携帯電話を利用しており、フィルタリングの対象となる利用者自身が名義人の場合は35.1%だった。なお、保護者対象のアンケートでは、58.6%が携帯電話を持たせていないと回答している。
18歳未満の利用者のうち、自分名義の携帯電話を所有する63.4%がフィルタリングを解除したと回答。親名義の携帯電話を利用している場合でも45.7%が解除している。保護者対象のアンケートでは、子どものフィルタリングを解除したのは30.6%、解除していないが51.7%となった。解除について「よくわからない」と回答したのは、18歳未満の自分名義の携帯ユーザーで11.8%、親名義の携帯ユーザーで31.1%、保護者は17.7%となった。
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18歳未満で自分名義の携帯保有者におけるフィルタリング解除率
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18歳未満で保護者名義の携帯保有者におけるフィルタリング解除率
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18歳未満の携帯ユーザーの中で、フィルタリングサービスについて保護者と話したユーザーは56.3%、友人・知人と話したユーザーは56.2%で、「話していない」は25%だった。しかし、保護者向けの同様の質問では、「話していない」は59.6%と高く、家族と話すが24.4%、子どもと話すは22.2%に留まっている。
フィルタリングサービスについて、18歳未満のユーザーの32.6%が「不要」と回答、15.3%が必要と回答した。もっとも多かったのは「どちらとも言えない」の44%だった。その一方、18歳以上のユーザーでは「必要」が48.8%、「どちらとも言えない」が34.3%で、「不要」との回答は9.4%と低くなった。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://mmd.up-date.ne.jp/news/detail.php?news_id=260
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( 津田啓夢 )
2009/03/24 16:08
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