AP通信が発表したコンテンツ保護のためのイニシアチブについて、米Googleは7日、同社のGoogle Newsなどとは「無関係と思われる」との意見を表明した。Googleのパブリックポリシー公式ブログにおいて、製品・知的財産権担当アソシエイトゼネラルカウンセルのAlexandar Macgillivray氏がコメントした。
AP通信は6日、同社のコンテンツがインターネット上で無断利用されているとして、それを保護するためのイニシアチブを発足すると発表。無断利用しているポータルサイトなどに対して、法的措置などを講じることを明らかにしていた。
これに対してGoogleは今回、AP通信とは提携関係にあるため、「これがGoogleに関係するようには思われない」との見解を表明した。Googleは2007年に、AP通信の記事全文をホスティングし、同社に対して対価を支払う契約を締結している。
このようなAP通信との関係を説明した上で、Google Newsのようなサイトがいかに新聞業界にとって利益になるかもあわせて説明している。つまり、Google系サイトから新聞社サイトへは、月間数十億単位のアクセスがあり、それぞれの新聞社サイトではAdSense広告によって通常よりも効果的な広告収入がもたらされていると指摘している。
さらに米国内では、米国著作権法により一部分の引用やリンクを行う権利が保証されていることや、フェアユース規定によりコンテンツのインデックスなどが許可されていることも指摘。その上で、Googleはどのような著作権者に対しても、コンテンツをインデックスされないようにするための拒否権までも自主的に提供していることを説明し、新聞業界やニュース業界とのあつれきを避けようとしている。
関連情報
■URL
Google公式ブログの該当記事(英文)
http://googlepublicpolicy.blogspot.com/2009/04/some-questions-related-to-google-news.html
■関連記事
・ AP通信、ニュースコンテンツの不当使用対策で追跡システム開発へ(2009/04/07)
・ 「Google News」が4通信社の記事を直接掲載へ、ダブリ探知機能も導入(2007/09/03)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/04/08 11:48
- ページの先頭へ-
|