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「マッチ・ドットコム マリッジ」のトップ画面
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サービスの特徴
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マッチ・ドットコム・ジャパンは11日、“恋愛科学”に基づいて結婚相手を紹介するサービス「マッチ・ドットコム マリッジ」を開始した。当面の料金は90日間で2万円(通常価格3万円)、180日間で3万円(同5万円)、365日間で5万円(同8万円)。
ユーザー登録するにはまず、生物人類学の世界的権威というヘレン・フィッシャー博士が監修した性格診断テストに回答する。テストの結果、各ユーザーは「冒険型」「建設型」「交渉型」「指導型」というタイプに分けられる。
各タイプは脳内化学物質の研究結果に基づいて分類されており、冒険型は「楽天的」「好奇心旺盛」、建設型は「慎重だが臆病ではない」「勤勉」、指導型は「実践的」「自己管理能力がある」、交渉型は「視野が広い」「感情表現が豊か」などの特徴がある。
性格診断テストを受けた後は、身長や体型、血液型、結婚歴の有無などのプロフィールを作成し、写真をアップロードする。さらに本人確認のために、運転免許証、パスポート、健康保険証のいずれかの画像をアップロードする必要がある。
ユーザー登録終了後は、最大で1日5人の異性が紹介される。ユーザーは「関心がある」と答えると相手にその旨が伝わり、相手も「関心がある」と答えた場合はお互いでやりとりすることになる。その後の紹介ステップは、お互いが同意することで進展できる。
お互いのやりとりではまず、結婚に対する価値観を比較する。ユーザーはあらかじめ、「ファッションにとても気を遣っている」「収入が高い」「家族で色々なことを楽しむ」などの質問に答えることで、お互いの価値観を比較できる。
次のステップでは、あらかじめ用意された質問の中から相手に聞きたいことを2つ選択する。質問内容としては「一日中好きなことができるとしたら、何をしますか」「これまでの恋愛経験から学んだことは何ですか」「週にどれくらい外出しますか」などがある。
その後のステップでは、「マッチ・ドットコム マリッジ」のシステム上で、お互いのメールアドレスを伏せながらメールで会話する。その段階まで進展すると、「初顔合わせ」をするための招待状メールを送信できる仕組み。
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紹介から顔合わせまでのステップ
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各タイプは恋愛に影響を与える脳内化学物質の研究結果に基づいて分類されている
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● 科学的なアプローチを踏まえた“21世紀の仲人”サービス
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カール・ルーブスドルフ・ジュニア氏
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ヘレン・フィッシャー博士
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11日の会見で米match.com上席副社長兼アジア地域統括総責任者のカール・ルーブスドルフ・ジュニア氏は、「日本には合コンやお見合い、結婚相談所などがあるが、忙しくて“出会い”がない人も多い」と述べ、新サービスが婚活の需要を満たすと自信を見せた。
提供中のサービス「マッチ・ドットコム」との違いについては、「交際相手を自分で見つけたい人には『マッチ・ドットコム』、さらに手助けをしてもらって真剣に結婚相手を探したい人には新サービスをお勧めする」と語った。
match.comチーフサイエンスアドバイザーのヘレン・フィッシャー博士は、「出会いにはタイミング、経済レベル、外見、ライフスタイルなどに加えて、生物学的な相性も重要」と語り、“恋愛科学”に基づいて異性を紹介する新サービスの優位点を訴えた。
「米国で実施した調査では、冒険型と建設型が同じタイプの異性を求める一方、指導型は交渉型、交渉型は指導型を求めるなど正反対のタイプにひかれる傾向が見られた。新サービスはこうした科学的なアプローチを踏まえており、“21世紀の仲人”と言える。」
フィッシャー博士はさらに、日本の婚活ブームについても肯定的な見方を示した。「日本でも狩猟時代は女性が積極的に男性を探し求めていた。その意味で婚活は、女性本来の姿に前進させるもので、女性はありのままの行為が堂々と認められるようになった」。
景気悪化と晩婚化の関係については、「人間は大変な時期にこそ基本に立ち返る傾向がある。それはやはり愛で、愛があればDNAを残すために結婚しようとする」と指摘。過去1年でもmatch.comの会員数は増えており、景気悪化も同社の追い風になっていると話した。
関連情報
■URL
マッチ・ドットコム マリッジ
http://marriage.match.com/marriage/
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( 増田 覚 )
2009/06/11 15:19
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