自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!

【使いこなし編】第192回

Synology「BeeStation」が搭載するAIに写真選びを手伝ってもらいながら、バックアップした写真のアルバムを作る

 本連載では、Synologyのパーソナルクラウド「BeeStation」の活用を第185回から実践している。今回も前回に続き、写真管理アプリ「BeePhotos」を使ってスマホの写真や映像を管理する方法を実践していこう。

AIが選んだ「主題」をもとにアルバムを作ろう

 前回までは、BeePhotosを使ってスマホの写真のBeeStationにバックアップした。BeeStationはバックアップした写真を保管しておけるだけでなく、AIによる写真の認識や整理ができる。たくさんの写真を全て自力で整理するのは大変で、そのままにしてしまいがちだが、今回はAIの補助を得ながら写真を整理し、アルバムを作ってみよう。

Synologyのパーソナルクラウド「BeeStation」を活用中。ここにお気に入りのアルバムを作ってみる

 BeePhotosで「アルバム」タブを作成すると、写真がAIによりジャンル分けされている。例えば筆者がバックアップした写真からは、「猫」や「フード」のアルバムが作られていた。これをもとに手を入れて、オリジナルのアルバムとして仕上げていく。

BeePhotosを起動し、画面下部の[アルバム]タブを選ぶ
被写体になっている人や場所別のアルバムも作られているが、ここでは[主題]を選んでみよう
筆者の環境で作られていた主題たち
[猫]の中身はこのようになっていた。ここで任意の写真1点を長押ししよう。上部の[0]と表示されている部分からメニューを表示させ、[すべて選択]主題内の写真を全選択できる。iPhoneでは選択状態にして[…]から[すべて選択]を選ぶ
新しいアルバムを作って、選択した写真を移そう。右上の[アルバム追加]アイコンをタップする
[アルバムの作成]から新規にアルバムを作成する。既存のアルバムがあればここに表示されるので、追加もできる
アルバム名を記入する。後から変更もできるので適当でOK
このように、一気に同ジャンルの写真をたくさん追加できる

アルバムの表紙を好みの写真にする

 アルバムを作ると、表紙のサムネイルが自動で設定されるが、必ずしも好みのものになるとは限らない。好みで一番印象的なカットに設定してみよう。後からアルバムを選別するときにも選びやすくなる。

アルバム内で写真を1点長押しして選択し、[≡]から[アルバム表紙に設定]を選択する
気に入った表紙のサムネイルでアルバムが作成できた

できあがったアルバムは共有もできる

 AIが選択した写真が、全て気に入ったものだとも限らないので、実際には不要な写真は適宜外したり、ほかの写真を追加したりして、取捨選択していくといいだろう。それでも、全ての写真の中から自力で選んでいくより、かなりラクになることは間違いない。

 アルバムから外すのは、アルバムの表紙設定と同じ操作で可能だ。この後、しばらくスマホで撮影を続けると、最初に選択に使ったAIによる「主題」のアルバムは増えていくので、随時同じ方法で追加登録をしていってもいいだろう。同じ写真をアルバムに再度追加しても、登録が二重になることはない。

 今後の連載で実践する予定だが、このアルバムはリンクを作成して友人と共有することもできる。一度に複数のカットを人に見せたい(ダウンロードしてもらいたい)場面などでも重宝する。後から見返したいとか、友だちに自慢したいような、同じジャンルの写真を集めて、さまざまなアルバムを作っておくのが、BeePhotosを使いこなすポイントになる。次回ももう少し、アルバムの便利な使い方を見ていこう。

今回の教訓(ポイント)

BeePhotosの「アルバム」を活用すると、写真の整理が便利になる
AIが選んだジャンルをうまく使おう

村上 俊一

1965年生まれ。明治大学文学部卒。カメラマン、アメリカ放浪生活、コンピューター雑誌編集者を経て、1995年からIT系フリーライターとして活動。写真編集、音楽制作、DTP、インターネット&ネットワーク活用、無線LAN、スマホ、デジタルガジェット系など、デジタル関連の書籍や雑誌、ウェブ媒体などに多数執筆。楽曲制作、旅行、建築鑑賞、無線、バイク、オープンカー好き。