ニュース

Google、9月提供の「Chrome 53」で非表示Flashをブロック、12月提供の「Chrome 55」でHTML5をデフォルトに

 Googleは9日、9月に提供予定の「Chrome 53」でページ分析などに使用される非表示のFlashコンテンツをブロックし、さらに12月提供予定の「Chrome 55」で、HTML5を表示するようデフォルトの設定を変更することを発表した。

 現行のChromeでは、動画コンテンツなどをFlashでもHTML5でも閲覧可能なウェブサイトを表示したときに、Flashがデフォルトで使用される。こうしたウェブサイトを「Chrome 55」で表示した場合に、HTML5で表示されるようになる。

 なお、Chrome 55では、Flashでコンテンツを提供しているウェブサイトを初めて訪れた際に、Flashを有効化するかどうかのメッセージが表示される予定とのこと。許可した場合にはChromeが内蔵するFlash Playerが利用可能になる。

 Googleでは2015年9月に提供を開始した「Chrome 42」で、Flashをクリックしないと自動では再生されように変更、続く2016年5月には、ChromeでのFlashサポートを2016年第4四半期までに段階的に廃止する計画を表明していた。

 Googleは「HTML5を採用したウェブサイトはセキュリティが強化される上、ページの読み込みが高速なため、消費電力も少ない」として、ウェブサイトの管理者にはHTML5への移行を推奨している。

 Flashについては、「ウェブ上のビデオ、ゲーム、アニメーションにおいて重要な役割を果たした」とし、今後はFlash開発元のAdobeと連携して、HTML5への移行を支援するという。