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企業向けのウェブアプリ開発ツール「Microsoft PowerApps」正式版リリース

 Microsoftは10月31日、企業向けウェブアプリ開発ツール「Microsoft PowerApps」の正式版をリリースし、日本語をはじめ42の言語に対応した。

 PowerAppsは、マウス操作でコンポーネントを組み合わせて画面を作成し、クラウド上のデータソースと関連付けることで、コードによるプログラミングをせずにモバイルアプリケーションが開発できるツール。

 アプリはウェブサイトまたはWindowsアプリ「PowerApps Studio」での作成が可能。SharePoint Onlineのカスタムリストのコマンドバーからの利用にも新たに対応した。テンプレートからアプリを作成したり、SharePointリスト、CRMレコードなどの既存のデータソースを利用したアプリを作成できる。

 作成したアプリは、組織内のデータやMicrosoft Flowのフローを保存できる「environment」に保存して、メールでリンクを配信したり、Dynamics 365のウェブサイトから組織内に展開できる。Android/iOS向けアプリ「PowerApps Mobile」から利用することも可能。カメラやGPS、ペンといった各種デバイスの機能を使用するアプリの作成にも対応する。

 Microsoft Flowの自動化機能や、Power BIの分析機能などを組み合わせたビジネスアプリケーションの作成も可能。Microsoftが提供する各種サービスをはじめ、DropboxやFacebook、GitHub、Salesforce、Slackなど54種類のサービスとの接続に対応している。また、カスタムAPIの作成も可能で、SDKも提供される。

 PowerAppsは、Office 365またはDynamics 365のユーザーであれば無料で利用できる。それ以外は、ビジネスユーザー向けの1ユーザー当たり月額760円のプランと、アプリ開発者や管理者向けの月額4350円のプランが提供されている。