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後藤滋樹氏が「ネットの殿堂」入り、日本人で5人目

JPNIC理事長/早稲田大学教授の後藤滋樹氏(JPNICのプレスリリースより)

 一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)理事長で早稲田大学教授の後藤滋樹氏が「インターネットの殿堂」入りした。日本人としては、2012年の高橋徹氏、 2013年の石田晴久氏(故人)、村井純氏、2014年の平原正樹氏(故人)に続いて5人目の殿堂入り。

 インターネットの殿堂(Internet Hall of Fame)は、グローバルなインターネットの発展と進歩に多大な貢献をした人物を表彰する賞として、Internet Society(ISOC)が2012年より主催。インターネット初期の設計と開発に尽力した個人を表彰する「パイオニア部門」、技術・産業・ポリシーの進歩の分野で卓越してインターネットの拡大を進めた個人を表彰する「イノベーター部門」、インターネットのグローバルな成長と利用に著しい貢献をした個人を表彰する「グローバルコネクター部門」の3部門がある。

 2017年は「イノベーター部門」と「グローバルコネクター部門」で計14人の殿堂入りが9月18日付で発表された。後藤氏は、このうち「グローバルコネクター部門」での殿堂入り。

2017 Internet Hall of Fame

 JPNICによると、後藤氏は、アジア太平洋地域における初期のインターネットにおいてAPNG(Asia Pacific Networking Group)やAPNIC(Asia Pacific Network Information Centre)などの設立に深く関与したほか、国内では、日本の学術組織を結んだ研究用コンピューターネットワーク「JUNET」の運用に関与。村井氏らが大学相互の接続拡大に取り組む中、当時は日本電信電話公社に所属していた後藤氏は産業界におけるJUNETへの接続・連携も促進したという。JPNICには1993年の設立当初から運営委員としてかかわり、2005年から理事長を務めている。