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仕事で地図を使う全ての人へ――今日の配送・営業ルートを決めるのが捗る新機能、「MapFan」有料サービスに追加

 インクリメントP株式会社は20日、地図サービス「MapFan」の有料会員向けサービスである「MapFanプレミアム」において、ビジネス利用のための新機能を追加した。最大30カ所までの一括ルート自動作成や、最大2000件までの地図上での顧客管理が行えるようになったほか、業務目的の地図の印刷・複製が認められた。

 MapFanプレミアムは、月額300円または年額3600円(いずれも税別)の定額料金を支払うことで、MapFanのAndroid/iOS向けカーナビアプリや地図サイトの全ての有料機能が使い放題になるサブスクリプションサービス。共通IDでアプリとウェブサービスを利用できるため、オフィス、車内、自宅のどこでも、MapFanの機能を便利に利用できるとしている。

 インクリメントPによると、MapFanの利用傾向を見ると、平日の利用が多く、そのルート検索のクエリなどからは、利用の7割が業務目的とみられるという。今回の新機能は、こうした利用傾向を踏まえ、小規模・個人事業主の配送業者や営業担当者、さらには今後ニーズが増える個人間サービスのドライバーなどの業務効率化に役立ててもらえるよう、仕事・ビジネス用途のための機能を充実させたもの。ルート営業、顧客管理など、仕事で地図を使う全ての人に使用してほしいとしている。

ルートの自動作成は、最大30カ所まで対応

 従来から提供しているルート検索の機能では、最大10カ所までを指定して、それらを回るルートを自動作成することができた。それが今回の新機能によって、最大30カ所を指定してのルートを自動作成できるようになった。デフォルトの最短ルートのほか、曲がり角が少ないルート、広い道路を優先するルート、高速道路の使用の有無といった条件変更・指定も可能だ。

 自動作成されたルートは地図上に表示されるほか、総距離や走行時間も示される。また、各地点で配送・訪問などにかかる滞在時間を一律に設定可能。その滞在時間と走行時間と合わせた所要時間も示される。

 例えば、オフィスにおいてPCからMapFanのウェブサービス上で、今日回るべき訪問先を指定してルートを作成したのち、それをもとにスマートフォンのMapFanアプリで実際にナビゲーションを行うといった使い方が可能だ。

 さらにこの機能では、各訪問先の訪問時間の指定、宅配ボックスの有無、未訪問/訪問済といったステータスも管理できるのが特徴。これらのステータスを見ながら訪問先リストの順番をドラッグして入れ替えることができるため、例えば、午前中に優先して回る訪問先や宅配ボックスがある訪問先を先に集中して回るようにしたり、未訪問で残っている場所を回るルートをあらためて自動作成したりと、ルート決めの作業を大幅に軽減できるとしている。

住所リストをインポートして地図上に表示、最大2000件

 住所・名称のリスト(CSVファイル)を最大2000件分インポートして、地図上に表示できる。追加項目を利用して商談メモや顧客ステータスなども入力でき、それらのステータスに応じて地図上で色分け表示したり、分布を確認できたりするため、顧客管理ツールとしても利用できるという。

 前述のルート自動作成での訪問先を指定するのに、ここでインポートしたリストから選択していくことも可能だ。例えば、得意先や担当企業など頻繁に訪問する場所のリストをあらかじめインポートしておくことで、ルート自動作成の際の入力を効率的に行える。

業務目的の印刷・複製が可能に

 社内資料、日報、報告書などに地図のスクリーンショットを掲載するなど、社内での業務利用を目的とした二次利用(印刷・複製)が認められた。画面表示や印刷画面に許諾番号が掲載される。

 なお、二次利用できる範囲は、社内など組織の内部で配布・閲覧する場合に限定されており、社外の顧客など組織の外部に再配布する場合は、別途、複製許諾契約を締結する必要がある。