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NII、NTT東西ら5者、IOWN APNで柏~神戸間の長距離データ転送を実証、最大約775Gbpsを記録
2026年11月2日 06:30
大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立情報学研究所(NII)、理化学研究所、東京大学、NTT東日本株式会社、NTT西日本株式会社の5者は10月30日、IOWN APN(All-Photonics Network)を活用し、長距離通信においても既存のアプリケーションで800Gbps回線を有効活用できることを実証したと発表した。
同実証では、理化学研究所計算科学研究センター(R-CCS、兵庫県神戸市)と東京大学柏地区キャンパス(千葉県柏市)を、NTT東西のAPNによる光波長専有接続サービス「All-Photonics Connect powered by IOWN」で接続。大阪のNTT西日本局舎と柏のNTT東日本局舎の間を800Gbps回線、各局舎と研究拠点の間を400Gbps回線×2で接続した。
ファイル転送には、理化学研究所と東京大学が運用する「HPCI共用ストレージ」と、NIIが開発した恒速/高速ファイル転送ツール「MMCFTP」の2つの実用アプリケーションを使用した。
同実証では、回線が所定の性能で正常に動作していることを確認したうえで、転送アプリケーションの設定による速度の違いを検証するため、パラメーターを変えながら断続的に転送実験を行った。その結果、2つのアプリケーションを同時に使用した際に、800Gbpsの回線帯域の約97%に相当する最大約775Gbpsの転送速度を記録した。また、750Gbpsを超える転送速度を数分間継続できることも確認したという。
両拠点は学術情報ネットワーク「SINET」でも接続しており、実証環境における測定では、APNの遅延値はSINETと比較して約20%低減したという。
5者は引き続き、共同研究契約に基づく連携・協力の中で、APNを活用した大規模・高品質なデータ転送などに関する検討やPoC(概念実証)を実施していくとしている。また、2026年11月に開催される国際会議・展示会の「SC26」において、同実験環境のうち、400Gbps部を会場の米国シカゴまで延伸し、MMCFTPを用いたファイル転送実験を行う予定だという。

