電通とJ-CASTが合弁会社、エリアターゲティング事業を展開


 電通は24日、ジェイ・キャスト(J-CAST)と共同で、エリアターゲティング事業の新会社「株式会社あどえりあ」を2010年1月5日に設立すると発表した。資本金は3000万円で、電通が66.6%、J-CASTが33.3%出資する。

 電通によると、インターネット利用者がアクセスしてきた都道府県を自動判別し、広告を含むコンテンツを地域別に表示する特許をJ-CASTが保有している。J-CASTでは、同特許の実施許諾権を新会社に独占的に提供。一方、新会社ではこの技術を活用した広告商品などを開発し、広告ネットワーク事業者などにライセンス提供していく。

 なお、電通とJ-CASTでは2000年の時点ですでに同特許の実証実験を神奈川県で実施していた。また、J-CASTでは2002年から特許の許諾および特許料の徴収を行っており、これまでにダブルクリックやサイバー・コミュニケーションズ、日刊スポーツ新聞社、産経デジタルなどに許諾しているという。さらにJ-CAST自身も、天気予報の表示や総選挙での立候補者一覧の都道府県別切り替え表示に活用したという。


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(永沢 茂)

2009/12/24 19:19