YouTube、新規動画はすべてWebMフォーマットに、既存動画も順次変換


 米Googleは19日、動画共有サイト「YouTube」における動画フォーマットについて、全面的に「WebM」に対応することを明らかにした。現在、新規にアップロードされる動画はすべてWebMフォーマットに変換するようにしたほか、既存の動画についても変換を進めている。

 WebMは、Googleが買収したOn2 Technologiesの「VP8」を動画コーデックに用いるフォーマットで、Googleがロイヤリティフリーライセンスで公開し、普及を目指している。

 Googleによると、既存動画の変換については、視聴数の多いものから優先的に進めているとしており、視聴数で99%を占めるという、既存動画の30%近くを変換済み。変換処理はGoogleのクラウドベースの動画処理インフラで行っており、アップロードの多い時間帯には処理能力を新規アップロード動画の処理に振り向ける一方、そうでない時間帯には既存動画のWebM変換処理を自動的に行う仕組みだとしている。

 なお、Googleでは、H.264についても、YouTubeにおける重要な動画コーデックの1つとして、継続してサポートしていくとしている。


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(永沢 茂)

2011/4/20 19:55