公開が延期されていたIE9日本語版、ついに公開


 日本マイクロソフト株式会社は、ウェブブラウザーの最新バージョン「Internet Explorer 9(IE9)」の日本語版について、4月26日午前0時よりダウンロード提供を開始した。Windows 7/VistaとWindows Server 2008 R2/2008に対応する。

 IE9はすでに3月15日(米国時間3月14日)、日本語を除く39言語向けに提供が開始されている。日本語版も同じ日の公開が予定されていたが、東日本大震災の影響により、ネットワークインフラへの負荷軽減の配慮などから提供が延期されていた。

Internet Explorer 9

 IE9では、HTML5やCSS3など標準規格への対応が強化され、HTML5のvideo要素やaudio要素といった新機能に対応する。また、GPUによるレンダリングをサポートしたほか、新JavaScriptエンジン「Chakra」によって、JavaScript実効速度の大幅な高速化を実現したという。アドレスバーと検索ボックスの統合、キャッシュの改善、ユーザーが許可したサイトのみActiveXをオンにできるActiveXフィルタ機能の搭載など、多くの改良も行われている。

 また、ハードウェアの有効活用により消費電力の効率が改善され、バッテリー持続時間が他社ブラウザーと比較して最長だったという調査結果も出ているとしている。

GPUハードウェアアクセラレーションの例(「IETestdrive」サイトで公開中のデモコンテンツ「FishIE Tank」)

 日本マイクロソフトによると、日本国内において、インテル、日本AMD、ヤフー、楽天、はてな、ニワンゴ、Facebookなど、25社のハードウェアメーカーやコンテンツ/ウェブサービスプロバイダーが、IE9の新機能に対応済みまたは対応を表明している。また、オービックやサイボウズなど24社の企業向けアプリケーション/ソリューションプロバイダーが、IE9対応アプリケーション/ソリューションを提供予定。


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(永沢 茂)

2011/4/26 11:35