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Googleの「Picnik」サービス打ち切りにユーザーが落胆


 米Googleが20日、オンライン写真編集サービス「Picnik」の打ち切りを発表したことに対して、熱心なユーザーは落胆を隠せないでいる。

 この発表を行ったPicnik公式ブログのコメント欄には、1000件以上のコメントが付き、多くのユーザーは抗議または落胆の声を書き込んでいる。

 Picnikは、写真をアップロードしてブラウザーで写真を編集できるウェブアプリケーションで、有料サービスも提供していた。本格的ウェブアプリケーションとしては草分けと言えるかもしれない。Googleには、2010年に買収されていた。

 GoogleはPicnikのサービス打ち切りにあたって、ユーザーに対してできるだけの配慮を示そうとしている。ユーザーは当然のこととしてアップロードしたすべての写真を「Picnik Takeout」機能によってZIPファイルにしてダウンロードできる。有料会員は全額返金を受ける。また、サービスが閉鎖される4月19日までの間、有料版機能は無料で公開される。それでも、熱心なユーザーは落胆している。

 問題点の1つは、Picnikで提供していた全機能がGoogleによって今後も提供されるということが、現時点で保証されていないことだ。Picnikではさまざまな写真編集機能やフィルターなどが提供されていた。すでにその多くはGoogle+の機能として組み込まれているとはいえ、全機能、全フィルターが提供されているわけではない。そのため、Picnikの提供していた編集体験に満足し、有料会員にまでなっていたユーザーはますます落胆することになり、買収者のGoogle、そしてPicnik創業者らに反発しているようだ。

 非常に便利なサービスが買収によって停止されるという事態はしばしば起こることだ。同機能のサービスが提供されればユーザーは納得するかもしれないが、それはいつも保証されているわけではない。

 この2日前にも同種の“事件”が起こっている。米Twitterが「Summify」を買収し、そのサービスを「一定期間後に停止する」と発表した。Summifyは、SNSのフィードやツイートなどを要約してユーザーに通知してくれるサービスで、大量の情報を処理する必要のあるネットユーザーにとってたいへん便利なサービスだった。しかしサービスは停止することになり、情報処理をSummifyに依存していたユーザーははたと困ることになった。

 今後Twitterが同種機能を提供することは期待できるが、その完全な保証はない。便利なサービスだっただけに、ユーザーからは落胆の声も聞かれている。

 この機会に、自分が利用しているネットサービスが停止した場合の対処法について考えることができるかもしれない。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2012/1/23 12:06