電子書籍を一元管理する「オープン本棚」、Windows版ソフトをテスト公開


 株式会社インプレスR&Dと大日本印刷株式会社は16日、異なる電子書籍販売サイトで購入した電子書籍を一元管理するソフトウェア「オープン本棚」のWindows版をテスト公開した。対応OSはWindows XP以降。

オープン本棚の画面イメージ

 「オープン本棚」は、文書フォーマットやビューアーの異なる複数の電子書籍サイトで購入した電子書籍を、同じ「本棚」で一元管理できるようにするソフト。2011年12月にAndroid向けの試用版アプリを公開していたが、Windows環境でも利用したいという要望を受け、今回、Windows版をテスト公開した。Windows版ソフトはAdnroid版アプリとも連携し、同じ本棚を複数の環境の端末で共有できる。

 本棚には販売サイトで購入した電子書籍のほか、自分が持っているPDFやEPUBなどのファイルも登録できる。Windows版ソフトでは、本棚に登録された電子コンテンツ(ファイル)に関連付けられたアプリが起動する。また、紙の書籍についても書誌情報の登録が可能で、ISBNコードを入力すると書誌情報が本棚に登録される。書誌情報は、紙の書籍については国立国会図書館のデータ、電子書籍については「hon.jp」のデータを利用している。

 本棚は、作家別やジャンルごとに仕切り板を置いて自分の好みに並べ替えるなどの管理が可能。本の検索では、複数のキーワードや文章をたよりに100万冊以上の本の中から、読者の関心に近い本を探し出す「連想検索機能」を提供し、オンライン書店や出版社、個人などからの「オススメ」を受け取ることができる機能も備える。

 また、Windows版の公開にあわせてAndroid版もバージョンアップし、「連想検索機能」で検索された本のリストから、読者が自分の関心に近い本を選んで、そのまま本棚に並べられる機能が追加された。

 現在公開しているオープン本棚は試用版という位置付けで、現時点ではインプレスグループのECサイト「インプレスダイレクト」と連携する。オープン本棚は、技術仕様を可能な限りオープンとし、書籍連携APIやビューアー連携API、本棚や書誌のフォーマットなどを公開することで、より広く利用されることを目指すとしている。


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(三柳 英樹)

2012/2/16 10:00