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OS X Mavericks正式発表、驚きの「無料」アップグレード〜iWorkも実質無料

 米Appleは22日、最新OSとなる「OS X Mavericks」を正式に発表した。今日からMac App Storeで無料アップグレード可能。すでに国内Mac App Storeで「アップデート」画面から利用可能となっている。

 またiWork、iLifeも新バージョンが発表された。いずれも新規Mac、iOSユーザーには無料、また既存ユーザーにはMavericks、iOS7アップグレード後に無料アップデートを受けられることになった。それで実質的にはiWork、iLifeも無料となったと言える。

「OS X Mavericks」は2007年の機種でも無料アップデートとして提供

 Mavericksは有料で提供されるとの予測が大半だったため、この価格設定はこの発表イベント最大のサプライズだったかもしれない。

 MavericksはSnow Leopard、Lion、Mountain Lionユーザーに対しても無料で提供される。ステップアップグレードする必要もない。対応するMacは古くは2007年の機種にまでさかのぼっている。

 最も古い対応機種は、iMac (Mid 2007)、MacBook (Late 2008 AluminumまたはEarly 2009)、MacBook Pro (Mid/Late 2007)、MacBook Air (Late 2008)、Mac mini (Early 2009)、Mac Pro (Early 2008)、Xserve (Early 2009)となっており、これより新しい機種であればどれでも利用できる。

無料アップデートで提供される「OS X Mavericks」のデスクトップ画面

 Mavericksを無料提供する理由について、米Apple社ソフトウェアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデントであるCraig Federighi氏は「我々は、すべてのMacユーザーに、最新の機能、最先端の技術、そして最強のセキュリティを経験していただきたいと思っている。最善の方法は、OSアップグレードが無料であるというパーソナル・コンピューティング・ソフトウェアの新時代を開始することだと考えている」と説明する。

 キーノートスピーチの大画面には、米MicrosoftのWindows 8 Proのボックスが199ドルで販売されている様子が大写しにされ、その直後にMavericksが「Free」と発表されると大きな歓声が上がった。

 前バージョンOS X Mountain Lionが1700円で提供されていたことから、事前予想では少額であるにしても有料提供は間違いないとの見方が大勢を占めていた。それだけにこの価格はサプライズだったかもしれない。

 米Microsoftはソフトウェア企業であり、OS販売が大きなウエイトを占めている。ハードウェアを販売する米Appleとはビジネスモデルが大きく異なる。こうしたことがOSやアプリケーション販売価格の新しい変化につながっていく可能性が出てきた。

 OS X Mavericksは正式に発表されたわけだが、搭載機能は前回米Appleが開催した開発者向け会議で発表された内容とほぼ変わっていない。iBooks、Map、Safariの新バージョン、マルチディスプレイサポート、Finderタブ、タグの利用、電力やパフォーマンスの効率化を図ったOS基本機能の改良などがおもな変更点として挙げられている。

 なお、OS X Server 3.0は、Mavericksが必要で、Mac App Storeから19.99ドルで提供される。

iWork、iLifeアプリは全アプリがiOS 7に完全対応し、iCloudに統合

 iWorkアプリ、Pages、Numbers、Keynote、またiLifeアプリであるiPhoto、iMovie、Garage Bandは、いずれもOS X MavericksとiOS 7に完全対応した。全アプリが64ビット対応、iCloudに統合されている。

 iWorkとiLifeはいずれも新規Macまたは新規iOS端末では無料で利用可能だ。また、前バージョンの既存ユーザーに対しては、Mavericksにアップグレード後、無料アップデートとして利用できる。Garage Bandは、Mavericks、iOS7ユーザーに対して無料で提供される。Garage Bandの楽器やサウンドは、アプリ内購入で提供されることになった。

 また、今回の発表と同時に、Mountain Lion以下のユーザーに対して、Safari 6.1が提供開始された。Safari 6.1では共有リンク、サイドバー、ブックマークやリーディングリストのワンクリック追加、プラグインコンテンツの制限による省電力化、Cookieなどプライバシーを守るためのサードパーティーデータブロック機能、ロシア検索最大手Yandex検索の内蔵などが機能追加されたほか、セキュリティーアップデートなどが含まれる。いずれも発表と同時にMac App Storeから無料でアップデート可能となっている。

同時発表された「iPad Air」で表示したiLifeの画面
「iPad Air」で表示したiWorkの画面
iPhoneからMacBook Proまで、同じ使い勝手で利用できる「iCloud」

(青木 大我 taiga@scientist.com)