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NTT、軽量で日本語処理に特化した純国産LLM「tsuzumi 2」の提供開始
2025年10月22日 15:15
NTT株式会社は10月20日、軽量かつ日本語処理性能の高い大規模言語モデル(LLM)「tsuzumi 2」の提供を開始した。
同社は、2023年よりLLMの「tsuzumi」を提供している。企業・自治体が保有する複雑なドキュメントへの理解や専門的な知識への対応力強化などの要望をもとに、1基のGPUで推論できる特徴を継承しつつ、性能を向上させた「tsuzumi 2」を開発した。
tsuzumi 2の特徴として、次の3点が挙げられている。
1. 日本語性能の向上
日本語性能の評価においては、同サイズ帯のモデルと比較して世界トップクラスの性能を実現している。ビジネス利用で重視される知識、解析、指示遂行、安全性の性能では、数倍以上大きなフラッグシップモデルに匹敵するレベルの能力があるという。
2. 特化型モデル開発効率の向上
RAGとファインチューニングにより、企業や業界に特化したモデルの開発効率が向上した。これまでの利用者の要望から、金融・医療・公共分野の知識を強化したことで、これらの分野で高い性能を発揮するとともに、特化チューニングによる精度向上も可能となった。また、汎用的なタスク特化チューニングを行うことで、さまざまな業務で活用できる。