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さくらインターネット、「NVIDIA H200 GPU」採用のマネージドスーパーコンピューター「さくらONE」の提供開始
2025年10月1日 07:45
さくらインターネット株式会社は9月30日、「NVIDIA H200 GPU」を採用したマネージドスーパーコンピューター「さくらONE」の提供を開始した。
「さくらONE」は、2025年6月に発表されたスーパーコンピューターの国際性能ランキング「TOP500」にて世界49位を獲得した「NVIDIA H100 GPU」構成のシステム技術をベースに再構築したマネージドスーパーコンピューター。GPUメモリ141GBを有する「NVIDIA H200 GPU」を8基搭載したサーバーで構成され、最大55台、合計440基のGPUリソースを同時に活用できる。
活用例として、気象予測や防災シミュレーションの大規模モデル解析、医療分野の画像処理やゲノム解析、エネルギー分野における流体や構造解析など、高度な科学技術計算が挙げられている。
同社が運営する石狩データセンター内のコンテナ型データセンターにて構築されており、「直接液体冷却方式」による冷却と、電力制限を設けない設計により、NVIDIA H200 GPUが持つ性能を最大限に発揮できるという。
さくらONEではサーバーリソースの提供に加えて、計算ジョブの管理機能(ジョブスケジューラ)や、処理状況の可視化、ユーザーアカウント管理、障害時のノード交換対応などが提供される。利用期間は最低30日からで、1日単位で最大55台のうち必要な台数と期間を予約して利用できる。
同社は今後「NVIDIA Blackwell GPU」を採用した新たなさくらONEの提供を予定しているという。
GPU | NVIDIA H200 SXM 141GB 8GPUs×55nodes=Total 440 GPUs |
CPU | Intel Xeon Platinum 8580+×2CPU (60コア)×55ノード=6600コア |
メモリ | DDR5-1.5TB×55ノード=82.5TB |
ローカルストレージ | 7.68TB×4(1計算ノードあたり) |
共有ストレージ | Lustre File Storage 500TB(1ユーザーあたり2TB) |
グループ専用ストレージ | Lustre File Storage(10TB〜) |
インターコネクトネットワーク | 400GbE×8 |
ジョブスケジューラ | Slurm Workload Manager |