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さくらインターネット、石狩のコンテナ型データセンター始動、NVIDIA H200 GPU採用の「高火力 PHY H200」提供開始
2025年6月12日 07:00
さくらインターネット株式会社は6月11日、同社の石狩データセンター敷地内に建設したコンテナ型データセンターの稼働を開始した。同データセンターでは「NVIDIA H200 GPU」約1000基を整備し、生成AI向けクラウドサービス「高火力」の第1弾ベアメタルシリーズ「高火力 PHY」(ファイ)において、従来のH100プランに続くH200プランを提供する。
コンテナ型データセンターは、生成AIに対する需要の急速な高まりを受け、短い工期で提供可能な施設として選択された。2016年に竣工した石狩データセンター3号棟は計画から約3年3カ月を要したのに対し、コンテナ型データセンターは計画から約1年6カ月での竣工となった。
冷却方式として、従来同社が採用していた空調方式に代えて、直接液体冷却方式(Direct Liquid Cooling)を採用。空調方式と冷却水による高発熱部位の冷却を併用した方式で、消費電力の削減が見込まれるという。また、1ラックに収容可能なGPUサーバーが2台から最大5台となり、運用効率が向上したとしている。
高火力 PHY H200プランは、NVIDIA H200 SXM 141GB×8基、バックボーンとして最大400Gbps×8回線が提供されるプランで、生成AIや機械学習、科学シミュレーションにおいて、高いパフォーマンスを発揮するとしている。