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NEC、SIMフリー、クアッドバンド対応LTEモバイルルーター「AtermMR03LN」

Bluetoothテザリングで最大24時間の連続通信に対応

「AtermMR03LN」

 NECアクセステクニカは1月24日、クアッドバンドに対応するLTEモバイルルーター「AtermMR03LN」を2月1日に発売すると発表した。想定実売価格は本体単体(SIMなし)が3万円弱、クレードルが3000円弱。

 「AtermMR03LN」は、ドコモのXi(LTE)回線に対応したモバイルルーターで、クアッドバンドLTEに対応する。通信速度は下り最大150Mbps、上り最大50Mbps(理論値)。周波数帯はLTEの1.7GHz、1.5GHz、800MHz、2GHz、3Gの800MHz、2GHzに対応。追って提供されるソフトウェアアップデートによってSIMフリー化が可能で、イー・モバイル回線のLTE 1.7GHzおよび3Gの1.7GHzにも対応する。

 Wi-Fi仕様は、5GHz帯はIEEE 802.11ac/n/a対応でアンテナは送信×1、受信×1。11ac接続時の最大速度は433Mbps。2.4GHz帯はIEEE 802.11n/g/b対応でアンテナは送信×2、受信×2。11n接続時の最大速度は300Mbps。

 筐体サイズは111×64×11mm(縦×横×厚)、重量は約105g。連続通信時間はLTE/3G回線利用時は最大約12時間。無料の専用アプリ「Aterm Mobile Tool」を利用して、リモート起動による「休止状態」などに設定することで、待ち受け時間を伸ばすことができる。公衆無線LANにも対応する。

 また大きな特徴として、Bluetoothテザリングに対応したことが挙げられる。NECアクセステクニカによれば、Bluetoothテザリング対応のLTEモバイルルーターはこれが初となる。

 BluetoothはWi-Fiよりも消費電力が小さいため、Bluetoothテザリングを利用することで最大24時間の連続通信が可能。タブレットやスマートフォンなど、接続するデバイスの動作時間も伸ばすことができる。NECアクセステクニカの計測値では、iPad mini(輝度40%時)の場合、Wi-Fi接続時はWeb接続時間が10時間30分のところ、Bluetooth接続では12時間45分だったという。

 液晶部はタッチパネルに対応したカラー液晶ディスプレイを採用。LTE/3G電界強度、電池残量、データ通信量などが表示可能。設定もらくらく無線/WPS、ファームウェア更新、WAN側設定、LAN側設定、公衆無線LANのオンオフ、LTE/3G/GSMのオンオフなどがタッチ操作で設定できる。タッチパネル画面はタイルデザインを採用しており、タイル表示は6色から選択できる。

 オプションのクレードルは、ギガビットイーサ対応の有線LANポートを1ポート装備、ルータモード・PPPoEルータモード・BRモードの3モードに対応する(PPPoEルータモードは、ソフトウェア・アップデートにより対応予定)。クレードルに本体をセットするだけで、装置のモード変更ができる(PPPoEルータの場合は、事前にIDやパスワードなどの設定が必要)。

 Wi-Fi設定は、従来製品同様にNECアクセステクニカの「らくらくQRスタート」に対応。本体固有の設定情報を埋め込んだQRコードを読み取るだけでWi-Fi接続設定が完了する。

 パソコンとのUSB接続もサポートしており、パソコンからのUSB給電を補助電源として使用しながら、LTE/3G通信ができる。

クレードルの有線LANはギガビットイーサに対応
充電池容量は2300mAh
カラーのタッチパネル液晶を搭載、タイルデザインのメニュー表示の色は6色から選択できる

(工藤 ひろえ)