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世界初、ミャンマー語の自動翻訳システム、増上寺「ミャンマー祭り」でデモ

 独立行政法人情報通信研究機構(NICT)は15日、ミャンマー語を対象にした、日本語・英語の自動翻訳システムを開発したと発表した。NICTでは、ミャンマー語の自動翻訳システムは世界初としている。

 NICTの持つ多言語翻訳システムの構築技術をベースに開発した。旅行会話向けの自動翻訳システムでは、翻訳率は90%の精度を得ているという。

ミャンマー語から日本語への自動翻訳例
ミャンマー語から英語への自動翻訳例

 また、ミャンマーのヤンゴンコンピューター大学と、ミャンマー語の音声認識・音声合成の共同研究を行っており、自動翻訳技術と組み合わせてミャンマー語の自動音声翻訳システムを構築する予定のほか、長文翻訳向けの汎用自動翻訳技術の研究も進めている。日本語やミャンマー語の出版物やウェブサイトなどの情報交換を効率化できるようになるとしている。

 翻訳システムは、総務省が提唱する「グローバルコミュニケーション計画」の一環として取り組んでおり、2020年の東京五輪をめどに、音声翻訳の社会実装を目指すとしている。

 旅行会話向け自動翻訳システムは、10月18日・19日に東京・増上寺で開催する「ミャンマー祭り」でデモンストレーションを行う。

(山川 晶之)