Windows XPサポート終了の日まであと2年、Vistaは延長サポート期間に突入


 Windows XPとOffice 2003の延長サポート期間が終了する2014年4月8日まで、残り2年を切った。それ以降はセキュリティ更新プログラムは提供されなくなる。米Microsoftではあらためて、Windows 7およびOffice 2010への移行を呼び掛けている。

 Microsoftではこれまでも、サポート期間が残り1000日となった時、あるいはWindows XPの発売10周年の時など何かしらのタイミングをとらえては、企業などに向けて新バージョンへの移行を呼び掛けている。今回は、サポート期間終了まで「2年間のカウントダウン」に入ったと、4月9日付の同社公式ブログで表現している。

 同ブログではまた、WindowsやOfficeの次期バージョンがリリースされるまでアップグレードを待つべきかどうか考えているユーザーに対しては、「待つことは推奨しない」と回答。今回のカウントダウンを契機に移行を進めるよう求め、そのためのツールや情報を紹介している。

 Microsoftでは、製品のメインストリームサポート期間を最低5年間(または次期製品の発売日から2年間)と定めており、ビジネス製品についてはさらに5年間の延長サポート期間を設けている。延長サポート期間には、セキュリティ更新プログラムは引き続き提供される。

 Windows XPにおいては、メインストリームサポートは2009年4月に終了しているが、利用がまだ多いことなどを理由に、コンシューマー製品も2014年4月8日まで延長サポートが提供されるかたちだ。

 一方、Windows XPとWindows 7の間のバージョンであるWindows Vistaでは、4月11日より延長サポート期間に入る。

 Windows Vistaのメインストリームサポートは2012年4月10日までとなっており、コンシューマー製品の各エディションは本来、この時点ですべてのサポートが終了となる予定だった。しかし、Microsoftはこれを目前に控えた今年2月になって、Windows Vistaのコンシューマー製品についても、ビジネス製品と同様に5年間の延長サポートを提供すると発表。実質的に2017年4月11日までサポート期間が延長されるかたちとなった。


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(永沢 茂)

2012/4/10 17:07