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ニコニコ動画が「H.265/HEVC」に対応へ、まずは低画質動画から

 株式会社ドワンゴと株式会社ニワンゴは21日、動画サービス「niconico」の「ニコニコ動画」で、次世代動画圧縮規格「H.265/HEVC」で圧縮された動画の配信を2014年夏ごろから開始すると発表した。

 H.265/HEVCは、ニコニコ動画で現在配信している「H.264/MPEG4-AVC」と比較して約2倍の圧縮率となる。H.265/HEVCに対応することで、同画質の動画を半分の容量で配信が可能となり、niconicoの登録会員数4000万人(2014年4月末時点)に対するトラフィックの緩和を期待するとしている。

 また、ユーザーにとっても、回線が混雑している環境下においても同じ画質の動画をより快適に視聴でき、動画投稿時にも同じ回線で約2倍のコンテンツを送信できるとしている。

同画質で容量が約半分に

 niconicoではまず、一般会員が混雑時に視聴する低画質動画でH.265/HEVCへの変換を開始し、順次H.265/HEVCに対応した動画を増やしていく予定。将来的には、端末の普及やトラフィック緩和の効果を測定しながら、プレミアム会員がよりきれいな動画を視聴できるよう、新規投稿動画についても順次対応する。

 なお、H.265/HEVCの動画を視聴するには、対応端末が必要となる。ドワンゴによると、現時点で確認している対応端末はNTTドコモの2014年夏モデルで、その他の端末についても対応を順次拡大していきたいとしている。

(三柳 英樹)